「人間の強さと、弱さ。」ザ・ハリケーン 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
人間の強さと、弱さ。
人種差別により生まれた冤罪。
これが実話に基づくストーリーだというだけで怒りが湧き上がる。
冤罪により収監されたボクサーは自分を貫き、戦い抜こうとする。
しかし、長い歳月はそんな彼すら折れさせる。
たとえ無実とは言え、刑務所での日々は強靭な人間性をも殺してしまうのだ。
なんとも切なく、なんとも哀しい。
無実の訴えは社会運動にまで発展するも、決して実ることはなく、そして闘志の炎は消えていった。。
しかし、、、、
この作品を通して、人とはどんなに強くても弱く、どんなに弱くても強いものなのだ、と実感させられた。
一人では戦いきれない敵が存在する事実がある一方で、人の勇気が集まれば戦い抜くことが可能なのだと。
ストーリーもさることながら、デンゼル・ワシントンの演技は圧巻である。
牢獄に中で、戦い、苦しみ、萎え、蘇る。
そんな一人のボクサーの苦悩を演じ上げた彼の演技に称賛。
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