「あなたも差別してるぞ。」ボーイズ・ドント・クライ riricさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたも差別してるぞ。
特筆すべきは映画ではなく事実。
これがもう恐ろしすぎる。映画なんてかすってるだけ。
ブランドンを男だと認めないくせに慰謝料を取る実母とか。
ブランドンが男だと教えて本当の姿を知ったのに、ブランドン自身を愛することができず逃げたラナとか。
レズじゃなかったのにレズのように描かれた映画を訴えたラナとか。
もっともっと泥臭いところまでいってほしかったのが本音かな。
夢物語で終わっちゃったよね。
あと、なんで性差別を受けたり葛藤がある人が犯罪に走りやすいかっていう構造的な部分も描写してほしかった。
「ブランドン自業自得じゃん」ってなるのを避けるべきだなぁ。
あとは、極端すぎたかな。
差別はもっともっと身近にある。
差別に気づく良い入り口になってほしいけど、極端すぎる例やったから自分の些細な差別に盲目的にならないよう観者は努めてほしいな。
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