TAXi(2) : 映画評論・批評
2000年7月15日更新
2000年8月12日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にてロードショー
興奮のカー・アクション再び!今度の敵は日本人だ!
前作は「冷酷で悪いドイツ人 (車) を、ウィットに富んで勇気があるフランス人 (車) がとっちめる」話だったが、今回の敵は予想どおり「不気味で悪い日本人 (車)」である。千葉ナンバーの三菱ランサー×3。さすがにゴーンな日産車は使えなかったか? オジギ、ニンジャ、ヤクザ、ハイテク、カラテ、サシミと、おまえ何回日本に来てるんだベッソン! つーかもう古いよそれで笑い取るの、とつっこむ気も起きないほど、頭を使わない話、いやプジョー万歳なカアクションが続く。
以上、褒めてるつもりです。昨今、どんなアクション映画にも哲学やらバイオテクノロジーやらなインテリ味が無理にまぶされがちなんで、マルセイユ&パリをただカーチェイス&たまにお笑い&しかも90分以内という潔さは、猛暑な今年の夏におあつらえむきでしょう。
さて、パート3が出来るとしたら敵は「能天気で悪いアメリカ人 (車)」だろうと思っていたのだが、内部情報によるとどうやら本当にパート3はあるらしく、しかしなんと舞台は日本になる模様。敵はトヨタかホンダか? それとも日産相手でプジョーVSルノーの間接対決か? 日野トラックでないことを祈ろう。
(松久淳)