「ソフィーの人生」ソフィーの選択 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
ソフィーの人生
メリル•ストリープが若くて肌の色が白く透き通るようで自由の女神のようだった。
ユダヤ人でなくてもアウシュビッツに送られる。
ポーランド人ならって国どうしでも差別していた現実。
ドイツは、自分たちがどれだけ優秀だと思い上がっているのだ。
ソフィーの父は、反ユダヤ人主義者であるにも拘らず大学教授という肩書き故に殺されたのか?それともソフィーが間違えてタイプした演説内容が原因か?
文明人は真っ先に殺されるらしいが。
一体ソフィーは何を選択したのか⁉️
終盤でスティンゴに結婚を迫られて重い口を開く。
アウシュビッツへの列車内でもポーランド人というとポリ公と言われ息子はまだ直ぐではないが、娘は焼却場送りだと⁉️生きたまま焼いたのか⁉️
収容所隣のヘスの邸宅にはきれいな花々が咲く庭があった。ヘスの家族は普通の豊かな暮らしを送っている。
収容所から来たソフィーなんかは危険物かバイ菌扱い。
自身の仕事への良心の呵責だろか、偏頭痛の症状を息子を助けようとヘスに取り入っても信じたのが間違いという結末。
ソフィーがヘスの邸宅に通う途中ある建物の横を通る。
裸にされたユダヤ人たちが何日も立ちっぱなしで収容されており、窓からはたくさんの腕が出て助けを求めるようにうごめいているのだ。多分数日後にガス、そして焼却場送りなのだろう。
ドイツ降伏でかろうじて助かったのかソフィー。
そこをネイサンに助けてもらったものだから、
ネイサンから異常におかしい振る舞いや罵声を浴びせられようがソフィーからは別れられない。
スティンゴ、ある意味二人にいいように使われていたような面もあるが、ソフィーの側にいて一緒に行動できるのはうれしかったに違いない。
ソフィーはスティンゴにある告白をするが、母として最良の選択とは何だったのだろう。守るべきものを守る為には道があったのか。
一番自分を責めているのは自分である。
せっかくアウシュビッツから生還できた大切な命なのにネイサンと共の道を選んだ。
りかさんへ
共感とコメント、ありがとうございます。
戦時にはソフィーのように、究極の選択を迫られた人がたくさんいたのでしょうね。
そんな選択を強いるのは、ナチスドイツの面々だけに留まらず旧日本軍の中にも。
そして現代の日本の政治の中枢にも、そんな究極の選択を迫ることになるであろう国粋主義者が見受けられることに心配がつのります。