劇場公開日 1983年

「心安らかになっても良いじゃない。」ソフィーの選択 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0心安らかになっても良いじゃない。

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

思いもよらぬ事実が次々と明かされて行って
最後はドス〜〜〜ンとメガトン爆弾が落とされた様!
まさに「午前十時の映画祭」で映画館でこそ
観てよかった作品。

ポーランドの複雑な
歴史的事情を体現しているメリル・ストリープの
とにかく、青白い顔色が哀しい〜

現代の感覚だとこの結末は無しなんだろうけど、
あまりに厳し過ぎるトラウマから逃れるためには
これで良かったのかも〜と思える映画です。

で、月に8回ほど映画館の通う中途半端な映画好きとしては

ケビン・クラインが演じる役が、
この人は普通じゃないな〜と思ったらやっぱ普通じゃ無かった。
で普通じゃない男に尽くすメリル・ストリープは
理解できるとしても、
友達を続けるピーター・マクニコルが演じる
地方出身の小説家志望の青年が何だか不憫!
自分にもっと確固たる自信があれば
この不可解な友人関係は成立しなかったと思う
彼もまた、2人には及ばないが自分に自信が持てない
非力な存在だったからこそ、
この三人の関係が成立したんでしょうね。

生き続けるよりも辛い事。
ここまで激しい痛みで無くとも、
ある程度歳月を重ねた人間には
大なり小なり思い当たるものです。

かつて20キロダイエットに成功した時(笑)
「人生で思い通りにになるのは自分の体重だけ」と
個人的に豪語した私。
ここにもう一つ加えたいと思います。
「人生で思い通りになるのは体重と、思い出との決別」

@もう一度観るなら?
「苦し過ぎる〜〜一度がやっとです。」

星のナターシャ