ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還のレビュー・感想・評価
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マイベスト映画1位!
20年前の感動をまた劇場で味わえるとは、すごく嬉しかった。SEE版で何度も見たけど、やはり劇場で観る感動は体に伝わる音楽や振動、映像美も素晴らしく最高だった。 好きなところは全部だけど、旅の仲間メンバーであえて上げるなら、 フロド、一番の功労賞、指輪を捨てることより指輪の誘惑から抗い続けることがなにより他の者では無理だった。純心な彼にゆっくりと休んでっていいたい。 サム、勇者だよ。旦那にしたい一等賞ですだ。 メリー、エオウィンとのコンビ最高。ナズグル首領の攻防戦に一撃、最後のエオウィンの一言に惚れた。 ピピン、歌声に聞き惚れる、切なくて健気で応援したくなる。 アラゴルン、騎士たちを奮起させる言葉に感動。forフロドからのダッシュが格好良く一生ついていくと確信。 ガンダルフ、白の乗り手の優美さ、魔法使いミスランディアとしての責務と指揮がなにより格好良かった。 レゴラス、「レゴラース!」からの頼もしさは半端ない。親友ギムリとの数合戦が子どもっぽくもあり貴重な笑顔が見れると暗雲が晴れるよう。 ギムリ、どこまでもついてきてくれる勇猛さとユニークなところに癒される。親友レゴラスの白馬後部にちょこんと座る姿が微笑ましい。 ローハン側もみんな素晴らしく、セオデンもエオメルもエオウィンもみんな好きです。 言わずもがな、不動のマイベスト映画史上1位です。
この世界観がたまりません!
壮大な物語だからこそ何気ない言葉ひとつひとつが突き刺さりました。"サム、お前がいてくれて良かった。" ほとんどの男性が一度は憧れるであろう西洋風の甲冑を身に纏い、戦う系映画の最高峰!!笑
映画史上最も深く沁みてくるフロドの微笑み
エルフ、ガンダルフ、ビルボと共に旅立つフロドの最後の微笑み… そこには、この映画のすべて、大袈裟に言えば、人間世界のすべてが凝縮されていました。 どんな運命のイタズラなのか知らないけれど、指輪を葬る使命を背負うことになったこと。 でもそのおかげで、ホビット庄で人生を終えていたら絶対に出会えていなかった人たちとの絆が生まれたこと。 この世界に平和を取り戻すための代償は、あまりに大きく取り返しのつかないほどたくさんの犠牲があったこと。 敵は、サウロンとその軍団だけでなく、人間の業とも言うべき心の脆さでもあったこと。 一方で、多くの人たちの崇高な無私の献身があったこと。 中つ国に生きる者たちのすべての業を一身に背負うことで、中つ国を浄化したフロド。 そんなフロドにとって、中つ国は安寧の場所にはなり得ないということかもしれません。 晴れやかさとは程遠い達成感の末に、何かを達観し、苦し紛れとかではなく自然に訪れた諦めと寂しさを湛えた微笑み。 3部作合わせて10時間近い物語のすべてを包含した、映画史上最も深くて、心に沁みてくる笑顔だと思います。 ※あの狼煙(のろし)が峰々を伝っていったように、少しでも多くの方が鑑賞してくれることを心から祈っています。
キャスト全てが主役の最終章
見所は最初から最後までとしか言えない、大喝采を送る大団円超大作。 王の帰還の円盤を何度繰り返し見たことか、それでもIMAXで観る今作は映像美だけでなく音響が全身を揺るがすほど圧倒され感動しました。 ファラミアの寝姿の息づかいまで聴こえるとは。 タイトル通り旅の仲間だけでなく、二つの塔で登場した新キャラも大活躍。本来であればSEE版が一番お勧めですが尺が4時間越えとなるので中つ国から出られなくなる笑(ガンダルフvsサルマン、ガンダルフvsアングマールの魔王、ファラミアとエオウィンの馴初め等が見れます) 最終章は特に ・アラゴルン+レゴラス+ギムリの仲良し3人組は健在 ・ミナスティリスでのピピンの美声にガンダルフと戦士達の攻防 ・ペレンノール野でのローハン軍の突撃対エレファントによる絶望からの反撃 ・フロド+サムが滅びの山で.. ・ゴンドールと小さき人のそれぞれのクライマックス 俳優もさながら裏で支える代役やスタントマン、美術や衣装スタッフ、馬の演技指導をした方、様々なクリエイターまでもがこの作品を素晴らしいものに押し上げている。(これもSEE版メイキングを見てほしい!) 是非人生に一度は鑑賞して頂きたいファンタジーの原点であり最高峰の一作です。
エクステンデッド版は4時間超え
「二つの塔」のエンディングからスタート、いよいよ指輪の旅も最後となる。 今回の戦闘シーンは昼間が多く、映像制作スタッフの自信がうかがえる。 このあとよく似たファンタジーが多く作られたが、もう一つだった。 今の時代にも思い当たることがあり、驚いてしまう。
サウロンとの最後の戦い。 戦いのシーンも壮大で迫力があった。 友情...
サウロンとの最後の戦い。 戦いのシーンも壮大で迫力があった。 友情のために戦うというアラゴルンたちに感動。みんなカッコ良かった。 王となって帰還しても王としてではなく、ホビットたちに友として敬意をはらう姿は素敵でした。 なんといってもサムがやっぱり良かったです。
4時間10分スペシャルエクステンデッドエディション
長かったが楽しめた。途中休憩や1.5倍速は必要だったが。
見ていく中で、まずこの物語はサムのためのものだという思いが沸き起こる。リングを運ぶ役割において最終的に一番理性的な判断が下せるのが彼だったからだ。そこからフロドとサムの役割について二人を一人の人間の二面性と考える。サムは理性。フロドは感情。そこからさらにスメアゴルもその中に取り込んで考える。サム(理性)、フロド(感情)、スメアゴル(煩悩=執着)である。ここまで考えて、この作品は、たとえそれが悪い立場であってもそれぞれが視聴者に対して内面化して考える価値を有していることを思った(敵陣営の個性なきオーク軍団等はもちろん除く)。
見ていて少し気になったのは、サムがフロドを助けに行く時苦労や怪我もなく蜘蛛を追い払い、オークを屠っていく姿や、エオウィンがナズクルの首を一刀両断してしまうところにご都合主義を感じてしまい、少し鼻についたところ。もうひとつは、これは批判的な事ではないが、タイトルに『王の帰還』とあるように、正当な王が帰ってくることによって世界が平和になるという考え方自体が実際とは違うよなという意味で少し印象深く思った。象徴的な事として捉えれば違和感はなくなるが。
その他、映像表現として印象に残ったのは薄いグリーンカラーの死者の軍勢が一気に敵を薙ぎ払っていくところが一つ。
最後に、物語のラストの意味は映画を視聴しただけではわからないので、知りたければググってみると良いと思う。自分も興味を持ってぐぐってみると、Yahoo知恵袋でわかりやすい解説がされていた。
大軍同士の激突に興奮
うじゃうじゃいる大軍が激突する映画に大興奮しました! 超巨大な戦象の牙に有刺鉄線通して騎馬を轢いてくとかファンタジーならでわの戦い方が良いです。 残念なのが放映時はその戦闘シーンが結構カットされてたことです涙🥲
いやー終わってしまった!!残念。まだ観たい!
この3部作には感心しかない。よくぞこんな世界感を映画化できたわ。 ドラクエ世代の自分達には楽しすぎる!! ナズグルやオークやトロル最高だし、お城や街や廃墟等の造り込み具合も秀逸!! 配役も良かった。ガンダルフ、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、ホビットの4人。 エルロンド卿も良かったし、ローハンの王もピッタリですわ。 とても長い3作だったけど、まったく苦にならんかった。 ピーター・ジャクソン素晴らしいっす!! それにしてもフロドのサムに向かって「お前には無理だ」 は吹いた!! 最後の最後まで稀に観る主役の情けなさだった。(笑)
死と不死(Immortality)の狭間で・・・
哲学も宗教も「人間とは、どこから来て、何処へ行くのか」という質問に始まり、帰結する。 「命とは何か?」「死とは何か?」 「どう生きるべきか?」「どう死ぬべきか?」 「もしも、不死の存在があるとしたら、どのような意識や感情をもつのであろうか・・・」 原始宗教の発生は5万年前のネアンデルタール人の頃だと見られている。 やがて「ただの人間の群れ」が「部族」へ、「部族」から「民族」へ、「民族」から「国家」へと社会発達を遂げると、人智を超える力は「部族神」「民族神」「国家神」の姿にまとめあげられていき、権力者の血統的正当性を補完する「祖先神体系」に組み込まれ、祭政一致の古代宗教へと進化する。 更には「人間とは何か」「宇宙とは何か」の探究は形而上学的段階に至り、信仰とは切り離された純粋学問としての「哲学」が発達していく。 そう。「生と死」に対する疑問は、人間ならば誰しもが魂の根底に抱いている原初的な問いなのだ。 本作「指輪物語」の主題もやはり「死(death)と不死(Immortality)」である事はトールキン自身が口にしている。 本作の中で 「死すべき者」として定められた「人間(ヒューマン)」や「ドワーフ」は、権力欲、支配欲、名誉欲、所有欲などに捉われやすい。 とりわけ「人間」は誘惑に最も弱い。「力」の成長に「心」の成長が追いついていない種族なのだろう。 強い種族、各種族の中でも、より強い者達ほど、指輪の魔力に魅入られやすい。「世界の王」として、この世の全てを手中にする誘惑の虜となりやすい。 そんな中で、最も弱い者である「ホビット」の中に、非常に「強い心」をもつ者がいた。ビルボ・バギンス、そして本作主人公、フロド・バギンスである。 聖書においては「7つの大罪」のような人間が内包している悪徳に対し「心の戦いにて打ち克つこと」が求められるが、本作全編を通してフロドは24時間常時「心の戦い」に晒され続けているのだ。 「旅の仲間」達は、全員、フロドが凄まじい偉業の達成に命懸けで取り組んでいる事を知っている。 (時折「主人公が何もしていない」というレビューが散見されるが、大いに異を唱えたい) 「不死なる者」として描かれているエルフは「永遠の生がもたらす苦悩」を教えてくれる。 自らは変化する事なく、移ろいゆく人々の苦しみや悲しみを見つめ続けていかねばならない。 この世界を愛すれば愛するほど、より多くの不幸も受け止め続けていかねばならない。この世が続く限り永遠に終わる事のない苦痛である。 「指輪物語」は、旅の仲間9人を始め、それに関わるあらゆる登場人物の「生き様」を通して「いかに生きるべきか」「価値ある生とは?」の示唆を与えてくれる。 王の末裔でありながら権力欲や利己心とは無縁で、仲間思いのアラゴルン。 指輪の誘惑に屈しそうになる己を恥じ、誇りを取り戻してホビットを守る為に命を落とすボロミア。 「永遠の命」を捨ててでも、限りある生に価値を見いだすレゴラス、アルウェン、ハルディア。 しかし、ビルボ、フロド、ガンダルフは、エルフ達と共に「この世ならざる国」へと旅立つ。人智を超越して「知り過ぎてしまった者」は、地球と同じ時間・空間で生きることはもはや出来ないのだろうか・・・。 ラストシーン。 サムが、優しい家族と温かい食事、平穏な眠りが待つ我が家へと帰っていく場面で終わる事は、本作の白眉と言えるだろう。 神話や古典文学の中で本作に最も色濃く影響を与えたのは、英国8世紀頃の英雄譚「ベイオウルフ」(Beowulf [ˈbeɪəwʊlf])である事は確かだが、「ベイオウルフ」は父王の死から始まり、ベイオウルフの死で終わる「純然たる英雄性」に価値が見出せるのに対し「指輪物語」は「人として生きる事の幸せ」を。 「英雄的死に様」よりも「生きる中にある素晴らしさ」を語りかけているように思えてならない。 「指輪物語」は、英雄達の勇気ある戦いを描きながらも、それとは対照的な「愛に溢れる人間賛歌」こそが、作品の本質だったのであろう。 なればこそ、世界中の人々を魅了する名作文学となり得たのに違いない。 サムが扉を閉めるラストシーンは、ピーター・ジャクソン監督も、この回答に辿り着いていた事の証明だと思う。 オスカー11部門の受賞は『ベン・ハー』『タイタニック』と並び史上1位。全ノミネートでの受賞は単独1位を記録した。 幼少期から精霊や幻獣の棲むファンタシーの世界に魅了された者の1人として、素晴らしき同胞ピーター・ジャクソン監督には心からの敬意と感謝を捧げたい。 彼もまた、ファンタシー界において語り継がれる英雄となったのである。
やっぱり最高傑作や
3部作のどれも最高に面白いんやけど、王の帰還も最高of最高of最高すぎる。絶望的すぎる展開で圧倒的な劣勢やのに、もはや執念というか、願いとか祈りの近いレベルの希望を最後まで諦めない仲間たちに心が震えました。あー最高やー
映画公開の為に削除された50分が分からない
SEE版で視聴。 圧巻の4時間超と化した完結編だが、三部作を締めくくるにふさわしい壮大な映画でした。 ゴラムは最後まで嫌なやつだったなあ。ハリポタのドビーとは雲泥の差だ。 そしてますます病んでくフロド。 サムの健気さはもはや夫婦。 ただ指輪を捨てに行くための旅だけど、その困難さたるや凄まじい道だった。 我々もこの長い三部作を追いかけるのは、それは簡単なことじゃなかったので、フロドたちに共感してしまう。 映画時間が長かったのってそういう狙いもあったのか? 以前みたのは10年以上前だけに、SEE版で追加されたシーンが分からないという痛恨のミス。 逆にいうと、ここから50分どこ削ったの!?って思うレベル。 アラゴルンが黒門で仲間を奮い立たせるシーンは、幼いながらもよく覚えてた。 今でもかっこいい。 いつの日か、映画のレビューを書くのに飽きて、放置する日がくるかもしれない。 だが、今日ではない!!
私は男じゃない!!
ついに旅が終った。第1部でのテーマは‘指輪の誘惑’、第2部では‘信じる心’がテーマであったように思うが、この完結編では愛、友情、裏切り、生と死、戦争といったテーマが複雑にからみあう重厚な内容となっていた。特に死者若しくは死にかけてる者に対して生きていると信じて助け合うこと(意味不明だ)が伏線になっていたような気がする。そして、単なる続編ではなく、各シーンとも前作、前々作と巧くからみあって、感慨深い作品に仕上がっています。また、何となく主役がサム、エオウィン、ゴラムとなっていたような気がする。特にエオウィン姫には夢中にさせられましたよ。旅が終ってみると、人間の成長として最も著しかったのはサムなのだろうな、と感じました。 やはり迫力ある戦闘シーンは観る者をあたかも参戦しているような錯覚を与え、物語に引きずり込んでいく魅力があります。今回のCGを中心としたスペクタクル映像では、投石のシーンで石の目線となり観客が敵陣の中に突っ込んでいくかのようなカメラワーク!空中に浮いたような気分にさせられました。ゴラムの墜落シーンもそうでした。 ちょっとだけマイナス点は、ホビットたちが人間たちと同じフレームの中にいることが多く、明らかに子供のスタントを使ってると感じさせたところか(気にしすぎだった・・・)。 【2004年2月映画館にて】 【追記:2005.5、SEE版】 サルマンの最期。塔から落ちたときは哀れだった。SEE版で一番びっくりだったのは、エオウィン姫が死んでしまったのか!と思わせる映像。一瞬、もしかして死んでしまう別バージョンなのかと悲しくなってしまいました。もう一箇所びっくりだったのは、最後の黒門前での交渉役のオークとのやりとり。ミスリルの肌着を見せられたら「フロドが死んだのでは」と覚悟したはずのアラゴルン。これによって戦いの意味も若干違ってしまったかのようだ。そして、忠誠心を問うかのような主従関係が3部作を通してくっきりと浮き彫りになる。サムとフロド、ピピンとデネソール、エオウィンとメリー、中世の騎士道精神をそのまま表現しているかのようだが、戦いにも厭世主義的な雰囲気が強調されているようでもあり、この辺りは通常版の方がすっきりしている。 サルマンの落下シーンが追加になったおかげで、ゴラム、投石、などの浮遊感を強調するかのようにスクリーンに飛びこんでいったかのような錯覚に陥った。 【追記:2020.8、エクステンデッド版】 計12時間、一気に観ると疲れる!なんだか、印象に残るのは冒頭のスメアゴルとデアゴルによる川釣りのシーン。元はアンディ・サーキス演ずるゴラムもホビットだったんだな~と改めて気づいた。前に観たSEE版とエクステンデッド版って一緒なのかな?ちょっと違った気がしたのは記憶力低下の表れか・・・
微かな希望に全てをかけて
"ロード・オブ・ザ・リング" 三部作第3部。
第76回アカデミー賞作品賞受賞作。
DVDで鑑賞(吹替)。
原作は未読です。
壮大なる叙事詩、ついに完結!
ストーリーもVFXもアクションも、まさに三部作の集大成に相応しい迫力と感動をもたらしてくれました。全ての想いが実を結び、ひとつの結末へ収斂していく快感たるや!
互いの総力を傾注した最後の戦いが胸熱でした。滅びの山に到達したであろうフロドたちからサウロンの眼を逸らすために、大規模な陽動作戦を展開するアラゴルンたち。敵は大軍勢も大軍勢。命懸けどころか失敗すれば確実に死ぬしかない…
ですが、失敗するなんて考えは端から彼らにはありませんでした。何故ならば、旅の仲間の強固な絆があったから…
離れていても、大切な仲間を守る。「フロドのために」のセリフと共に突撃していくアラゴルンのカッコ良さにしびれ、後に続いていく戦士たちの勇気に涙が溢れました。
漢・サムの大活躍も感涙必至の名場面だな、と…
大蜘蛛を倒し、単身オークの基地に潜入してフロドを救出しただけでなく、滅びの山登山では、力尽きたフロドに、「あなたの背負った使命の重みは背負えませんが、あなた自身は背負えます」と云う名ゼリフを放って彼を肩に担ぎ、山を登って行く姿に心揺さぶられました。まさに勇者サム。
主従の垣根を越えて、友情を育んだフロドとサム。数多の危機を乗り越えて、固い絆で結ばれたふたりの関係性に涙が…
そして訪れた、興奮と感動のクライマックス。もうダメかと思われたその時、ゴラムと共に火口に没した指輪が消滅し、サウロンの眼は四散。モルドールはオークやウルク=ハイの群れごと陥没して、ここに強大な悪は滅び去ったのでした…
※鑑賞記録
2006/03/31:金曜エンタテインメント〈前編〉
2006/04/01:土曜プレミアム〈後編〉
2016/? ?/? ?:DVD(吹替)
一気に見たほうがいい
1本で完結していない映画はやはり一気に見た方が良いと改めて感じた。 登場するキャラはみんな好きだし、面白かったんだけど、どうしてもみんながフロドを持ち上げるのが納得できない。 おー!フロドついにやったなー!ってフロド何にもしてないし… サムがいなかったらとっくのとうに指輪取られるか、死ぬかしてるでしょ。 指輪捨てられたのだってゴラムのおかげ… ファンタジーなのに手柄を上司に横取りされるサラリーマンみたいな気持ちになってしまい辛い。
ファンタジー文学の歴史的傑作の完結編のカタルシスにある、不変的人間愛
三部作の完結編の重量感と余韻のある終結。ファンタジー文学の映画化としては、映画史に名を遺す程の成功作であり、21世紀の技術革新に裏打ちされたSFXの高度な映像表現を駆使した大作が、内容面でも充実した成果を上げたことは只々称賛に値する。フロドとサムの旅の苦難とアラゴルンとガンダルフの戦の凄惨さ。そのお互いの信頼と友情を結び付け、人間社会においての信じることの大切さと美しさが見事に表現されている。その感動は、心が震えるほどだ。実際この映画に出演した俳優たちが、この映画制作を通して深い友情で結ばれている記事を読むと、それは当然の結びつきを生む精魂傾けた作品であったと思う。映画制作の旅と出演者の旅、そして観る者の旅が一つに重なるカタルシス。中世ヨーロッパの美しさを再現し更に美術的に極めた古城や戦闘シーンの迫力。ミナス・ティリスのデザインの素晴らしさ。採点は「ロード・オブ・ザ・リング」三部作としてのトータルの評価として。
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