「微かな希望に全てをかけて」ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
微かな希望に全てをかけて
"ロード・オブ・ザ・リング" 三部作第3部。
第76回アカデミー賞作品賞受賞作。
DVDで鑑賞(吹替)。
原作は未読です。
壮大なる叙事詩、ついに完結!
ストーリーもVFXもアクションも、まさに三部作の集大成に相応しい迫力と感動をもたらしてくれました。全ての想いが実を結び、ひとつの結末へ収斂していく快感たるや!
互いの総力を傾注した最後の戦いが胸熱でした。滅びの山に到達したであろうフロドたちからサウロンの眼を逸らすために、大規模な陽動作戦を展開するアラゴルンたち。敵は大軍勢も大軍勢。命懸けどころか失敗すれば確実に死ぬしかない…
ですが、失敗するなんて考えは端から彼らにはありませんでした。何故ならば、旅の仲間の強固な絆があったから…
離れていても、大切な仲間を守る。「フロドのために」のセリフと共に突撃していくアラゴルンのカッコ良さにしびれ、後に続いていく戦士たちの勇気に涙が溢れました。
漢・サムの大活躍も感涙必至の名場面だな、と…
大蜘蛛を倒し、単身オークの基地に潜入してフロドを救出しただけでなく、滅びの山登山では、力尽きたフロドに、「あなたの背負った使命の重みは背負えませんが、あなた自身は背負えます」と云う名ゼリフを放って彼を肩に担ぎ、山を登って行く姿に心揺さぶられました。まさに勇者サム。
主従の垣根を越えて、友情を育んだフロドとサム。数多の危機を乗り越えて、固い絆で結ばれたふたりの関係性に涙が…
そして訪れた、興奮と感動のクライマックス。もうダメかと思われたその時、ゴラムと共に火口に没した指輪が消滅し、サウロンの眼は四散。モルドールはオークやウルク=ハイの群れごと陥没して、ここに強大な悪は滅び去ったのでした…
※鑑賞記録
2006/03/31:金曜エンタテインメント〈前編〉
2006/04/01:土曜プレミアム〈後編〉
2016/? ?/? ?:DVD(吹替)