「結果から逆算して作った作品」シュリ 竜さんの映画レビュー(感想・評価)
結果から逆算して作った作品
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展開がスピーディーで臨場感溢れる見応えのある作品。エンディングまで一気に駆け抜けてとても面白い。
しかし、最後の二人が対峙するシーンを持ってきたいために、色々な肉付けをしたため、振り返ると違和感がある。
時限爆弾ではなく、照明による起爆。しかも即時ではなく、ご丁寧にわざわざタイマー表示までされる。電灯が消えると即ストップされる。こんな非効率な爆弾を使う必要などない。なぜなら遠隔射撃のプロである彼女なら、相当遠くから大統領を暗殺することができた。今まで色々な暗殺を繰り返してきたのだから、今回も同様に行えたはす。
現実世界ではこうはならないよなー。と思いながら。しかし、構想自体は面白い。
歴史的背景で北と南の分断により、北の生活の厳しさが伝わるし、統合を望む声もある。それを武力行使で迫るのが目的であること。その中に恋愛を散りばめるあたりがこの映画の明るさを引き立てる要素。後は、それを結びつけるために現実的な仕掛けを用意できたら満点だったんだけどなー。
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