「時代を感じるが歴史的な名作であることに変わりない」シュリ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を感じるが歴史的な名作であることに変わりない
「シュリ」を初めて観たときはかなりの衝撃だった記憶がある。北朝鮮のスパイを正面から扱って、アクションとしても面白い。韓国映画でこんなの作れるのか!と。今回劇場でリマスター版が上映されるから鑑賞してみた。
観ていると違和感を覚えるところがあって意外だった。こんなもんだっけ?と。25年も前の映画だからと理解はしていても、銃撃戦のゆるさだったり、設定の甘さやストーリー展開の強引さが気になってしまう。逆に言えば韓国映画がそれだけ発展を遂げて、観ているこちらの目が肥えすぎたってことなのかもしれない。
それでも北朝鮮のスパイが韓国で隠密行動をとって混乱を招く展開やスパイと情報局員の愛を描いた物語として楽しんだ。最後はさすがに切なくなる。ここから韓国映画の本格的な躍進が始まる(記憶違いならすみません)。そういう意味で歴史的な名作であることに変わりない。
ソン・ガンホやチェ・ミンシクの若い姿もなかなか見ものだ。ソン・ガンホなんて若すぎて演技が若干オーバーだったりする(時代もあるかもしれないが)。
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