ゼイリブのレビュー・感想・評価
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現代社会にも通じる名作SF
個人的に生涯のベスト10に入れる程の大好きな名作。この度30周年記念上映を鑑賞したのでレビューを投稿した。
まず、エイリアン侵略&洗脳ものとしての設定が最高で、それをジョンカーペンター監督がいぶし銀の演出で見事に生かしきっている所が本作を名作たらしめている。
主人公ネイダは「ニューヨーク1997」のスネークプリスケンにも通じるとても魅力的な一匹狼なキャラクター。今は亡きロディパイパーの起用も最高のキャスティングだ。
毎度お馴染みジョンカーペンターによるサントラもブルージーで哀愁漂う。
エイリアンは金持ちや政治家、警察等に扮し人間達を洗脳していく。それに対し貧乏人や労働者らが彼らに立ち向かう様は今の現代社会に置き換えて観ても充分伝わるテーマだ。こーした設定を時おりユーモアを交えながらリアルな恐怖感で描いているあたりがとても魅力的だ。
知り合いに勧めてもなかなかわかってもらえないカーペンター作品だが、本作はカーペンター作品の魅力をかなりわかりやすい形で表現されているので初心者には是非ともオススメしたい。
今までDVDやBDで観てきた本作を今回劇場ではじめて観たが、ファンとしてはもう至福のひと時だったとしか言いようがなく、無駄なシーンが一つもない。
長年映画ファンをやってきてジョンカーペンター監督の作品を楽しめる映画ファンでよかったと改めて思った。
祝!30周年!
従え!寝ろ!買え!
観たあとサングラス欲しくなっちゃうやつ。
隣人も家族も友達も人混みもなんだか怪しく思えてしまうやつ。
看板や本の中身が全部ゴシック体の洗脳標識に見えてしまうやつ。
観たあとの現実の日常に侵食してくる恐ろしさが好き。
怪しさを感じる方向がだんだん変わっていくつくりが面白い。結構ショッキングな展開も好き。
「何やお前バケモノやんけ!殺したろ!」といきなり殺戮スイッチの入る主人公ネイダに笑うし、ネイダとフランクのどう考えても長すぎる格闘では爆笑した。
不毛な戦いすぎるでしょう。グラサンかけてあげなさいよ。いや最高だった。
主演が元プロレスラーということで納得。なるほどサービスシーンなのね。
ガイコツ星人たちのビジュアルが本当キモくて好き。
ラストカットも大好き。お色気忘れてたからとりあえずおっぱいねじ込んだろ感。
全編通して楽しかった。
公開30周年記念デジタルリマスター版のリバイバル上映にて。デジタルリマスターの技術もすごくて、非常に観やすかった。
OBEY OBEY
THEY LIVE
・サングラスをかけると町の至るところに一般市民に扮した異星人を見分かることができる
・主人公がレスラーだからなのか喧嘩シーンが異常に長かったのが残念
・邪魔物たちを排除した異成人がカラーの現実の世界に現れるラストはブラックジョークめいてて好き
・現実の世界で言うサングラスとは嘘を嘘と見抜く力のメタファーか
・一部の上流階級だけが彼らに取り入って媚びへつらい、非正規労働者はどうあがいても豊かにならない図式は30年たった現在、深刻な社会問題になっているのを見ると良くできた風刺
・街の広告やマスメディアがすでに異星人に乗っ取られていて、人々を洗脳してるのは説得力のある風刺
・こういうのこそ現実を写し出すための映画だと感心した、うまい作りだ
何だろう。チョコベーダーのようにサッパリとした宇宙人が跋扈する世界なのかな。
ただの映画じゃないよね。
知らない内に侵略される恐ろしさは、現代社会に通じている。
貧しい主人公の労働者の目線で見ると、金の流れが1つの方向に向いて垂れ流されている不可思議さが際立っている。
異星人の侵略者とそれに協力し旨みを得る資産家たちを見れば、権力とそれにすりよって保身的に生きる者と見れる。
圧倒的な経済力と権力であらゆるモノを牛耳っている異星人たちに抵抗する主人公達だがラストは寂しい。
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