戦場のメリークリスマスのレビュー・感想・評価
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私の過去は、私だけのもの
ヒトは、許されざる者です。しかし、ヒトが、ヒトを許すことができるのなら…。
かつて、クリスマスになると、用意した物があります。赤ワイン、リンゴ、そして、本作のVHS です。
クリスマス映画なのに、殿方しか出てこない時点で、危険な薫りがむんむんしてきますけど、私の恥ずかしい過去を彩る、重要なアイテムです。
旧約の創造主は、ヒトに十戒と天罰を授けました。新訳の創造主は、預言者に、メッセージを託します。…隣人を赦しなさい。そして、愛しなさい。何故なら、主は、あなた方を赦し、愛しているのだから…。
裏切りの過去に苛まされる、掃討屋のジャック。彼の贖罪の思いは、ヨノイ大尉に届いたでしょうか。ハラ軍曹の最期のメッセージは、ミスターローレンスに、何を残したのでしょうか。
許されざる者が、他者を許すこと。それが、自らを救うこと。たとえ、罪と罰から、逃れることはなくても。そんな、数少ないヒトの救済を、本作は伝えているのやも、知れません。
そう思ったら、預言者さんの生誕日を、ハラ軍曹と一緒に、御祝いしたくなりました。
もぅ~、い~くつ寝る~と、ク~リス~マス♪
たけしが凄い
割とニュートラルだが
カオスだ!!
何とも言えない魅力
素晴らしさと、よく分からなさと。
音楽はいい。この音楽あればこその高評価。 私にはさっぱり分かりませ...
難解で妖艶で不思議な戦争映画
何度見てもちょっと笑ってしまう。
●ファーザー・クリスマス!
やっぱ坂本龍一ってスゴイ。曲がね。観終わって1、2日は、あの曲が頭の中で流れ続ける。
観終わって思い出した。監督は大島渚だと。ずいぶん日本人を悪く描くなと思って観てた。一方で、戦時中はこうだったのかなとか、外国からみたイメージかなとか。良くも悪くも、こういう日本人像もあるかもなと結論付けた矢先。
よくみりゃ男しか出てこない映画。キモいと清いの紙一重。
清さはデビッド・ボウイと坂本龍一ゆえか。
役者、ビートたけしがいい。ラストがまた粋だね。
完全に評価が分かれると思うけど、辛うじてオレは好き。戦時下で淡々と流れる日常と、静かな音楽と、誇張しすぎない事件の見せ方が表現統一されていて。
ファーザー・クリスマス!
デイビットボウイが素晴らしい!
話の流れは単調で、捕虜と日本人兵の日常がたんたんと描かれている。その平穏な日常もボウイ扮するジャック.セリアズが新たに捕虜として加わってから一変する。正直、ボウイの音楽には全然興味無かったけれど、彼の俳優としてのその存在感に圧倒された。彼がスクリーンに登場しただけで華があり、いかにも誇り高い英国軍人であることを感じさせる佇まいがある。坂本龍一演ずるヨノイも一目で彼に恋に落ちる様子も頷ける。ストーリーはほんと退屈だけど、ヨノイが狼狽したり、恍惚とした表情を浮かべたりで、セリアズに振り回され心が乱される様子が滑稽でもあり、気の毒でもあり、目が離せない。男女の恋愛よりも、男性同士の、それも敵同士の軍人の恋愛がプラトニックで高貴な感じがする。
ヨノイはセリアズに明らかに恋してたけど、セリアズがどう思っていたかわからない。平和な時代に出逢っていたら恋に落ちないかもしれない。多くを語らない映画で観る人に想像の余地をこんなにも残してくれた映画という事で、大いに評価できると思う。
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