戦場のメリークリスマスのレビュー・感想・評価
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著名人揃い踏みの大BL大会ってことで?
封切り時に見た際は、極限時の人間のあり方とか戦場にかける橋との対比など色々考え込んだが、改めて見ると美形のアーチストを集めていささか難解かつ耽美に作ることで、愛のコリーダに続く2匹目のドジョウを狙ったのかなと、大島渚の目論見が透けて見える気がする。歳とってこっちがひねくれただけかもしれんが。
結局セリアズはノンケだが仲間を助けるために一肌脱いだのか。しかし共に観た人は弟の思い出は単に肉親を守らなかった後悔ではなく恋慕の感性を表しているのではないか、つまりヨノイと同類なのではないかと言う。確かにローレンスの思い出話には定番通り女性が出てくるのに彼には一切無い。うーんやはり難解じゃ。
昔も今も日本人は、 ヒステリックな人種になってしまったものだ。
映画の開幕に流れる、
イントロとラストの主題歌が、
その様に警鐘を鳴らしている様に聞こえた。
(⊃✖ 〰 ✖)⊃
松竹ヌーヴェルヴァーグを生み、
差別や犯罪など、社会の歪みと闘い続けた映画監督大島渚の最大のヒット作「戦場のメリークリスマス」(83)
大島渚監督作品が2023年に国立機関に収蔵される予定のため、
最後の大規模ロードショー公開として企画された。
ボーイズクラブ
誰も決めず責任を取らず外からのインプットを断ち、集団で狂っていく日本人(と敢えて言う)を外から描いているような日本映画、今見ても鮮烈だった。当時見た人は、戦争の直接間接の体験や空気感をより知っていたはずで、その上でどう受け止めたかもあわせて知りたくなった。
特殊な環境であっても、人はなぜか人に惹かれることも分かりやすく描かれており、説得力があった。女性はゼロ人、エピソードでしか出てこない世界に徹して成功している。そういう世界があり、みな知っているということだ。
この映画を強く薦めてくれた人が、組織の中でたった1人でも正しいと思うことを貫く人で、観た後に納得した。薦められてから観るまでに3年以上かかっている。重い作品の予兆は見えていたのだという言い訳。
Let's Dance
幻の出演者ビートきよしさんトークショー付き上映へ、行ってきました。
ギャラだけ貰って帰ってきたらしいです(笑)
きよしさんも言ってたけど、2、3回観たけど、よく分からない映画だと(笑)
デヴィッド・ボウイは、すごく気さくでカッコ良く、休憩中みんなの前で、ギターを弾いて歌ってくれたそうです。
デヴィッド・ボウイと坂本龍一さんは、目が似てますよね?
坂本さん化粧してる?
たぶん、わざと似せてる?
大筋は分かったけど、考察いりますね(笑)
『オッペンハイマー』に出演するトム・コンティも出てて、日本語しゃべってますが、この映画の出演も関係してる?
坂本さんが作ったテーマ曲も、印象的で素晴らしいです♪
もう二度と(映画館で)見られないと聞いたので。
今年40本目(合計693本目/今月(2023年2月度)6本目)。
どうも版権上の問題があるようで(よほどの事情があるのでない限り)映画館で見られるのはこれが最後(4Kリマスター版も含め)というところです。
当時の日本軍(第二次世界大戦)に関することなど、やや日本史よりの知識を要求してくる部分はありますが、中学歴史で習う範囲かな…と思います。
問題は4Kリマスター版だということで、それは画像がきれいになったことを意味しますが、音声についてはそのままなので、何を言いたいかわからない部分がいくつかあります(5日時点では、一般版「戦場のメリークリスマス」はプライム会員なら無料で見られますので、どうしてもわからない部分はそこで補うしかない)。
この当時の日本と外国の文化の違い、交流の在り方という点が含まれているのは良かったです。
ややBL(ボーイズラブ)的な要素があるかな、とは思いましたが、この当時の事情から男性「しか」原則として戦場にはいなかったというのはこれも事実で、ここは「極端にわたる範囲でない限り」、史実としてもそれはある程度推知できることであり、そこは減点なしかな…という気がします。
アマゾンプライム会員さんであれば一般版(4Kリマスター版でないもの)は見ることができるので、あうあわないの判断には使えますので参考にどうぞ。
やや若干気になった点もあったものの、極端に引くことも難しいので、減点なしにしています(上述通り、版権上の関係で「最後の上映ですよ」ということで見に行けたことの満足感のほうが大きい)。
私が生まれる前の映画、初めて見たけど最高でした。
2023年の再上映で軽い気持ちで見てみたところ今まで見た映画で一番好きな作品になりました。
ハマりすぎて映画館で2回、サブスクでも何度も見ました。
湿度の高い南国のまるで世の中から切り離されたような異様な場所は一つの国のようでそこでしか成り立たない秩序がある。そこいる人たちはみんな育った環境も受けてきた教育も理念も立場も全然違う。でもみんな人間。一人一人の人間。
映像、音楽、ストーリー、キャラクター、キャスト全てが最高で奇跡のような映画だと思います。映像の美しさ、色彩の使い方がたまらなく好きで、Merry Christmas Mr.Lawrenceの文字の出し方がかっこよすぎる。音楽の使い方も斬新で刺さるし独特なセットも素晴らしい、衣装もとても好きです。キャストも他はありえないハマり役ばかり。何をとっても最高です。
「この映画、よくわからない」って感想が多くて正直びっくりしました。でも、じゃあ自分が完全にわかってるのかと聞かれたらわかってないとは思います。ただ、人の感情は矛盾を孕んでいて白黒はっきりしてないと思うのでこれが正しい、間違ってるって話ではなくて、登場人物の気持ちを考えた時にいろんなことを思うその全てが正解なんだと思ってます。実際私も見るたびにいろんな視点や考えが出てきます。それが面白いです。そして苦しいです。大好きです。
外されている、常に外されているという鑑賞。 俯瞰的な観点がない。支...
外されている、常に外されているという鑑賞。
俯瞰的な観点がない。支離滅裂と言えばそうだが、どちらかといえば、主観的な部分というかある特定のことが、ものすごくクローズアップされて、それが連なっているという印象。本人たちはわかっていることが省略されて進んでいるので、事態は進展しているように見えるが、一方のこちらは何が何だか外されている気分。
稀有な傑作を観る最後のチャンスなのか
新宿武蔵野館にて4K修復版を鑑賞。日本で映画館で上映されるのは版権の問題で最後のチャンスとかそうでないとか。
昔から何度か鑑賞したけれど、映画館では初めて。戦争という異常な状況の中での狂気や剥き出しの人間性や愛みたいなことことが、胸に突き刺さる。
大島渚監督作品について私が意見できることなど何もない。傑作をぜひスクリーンで。
凡人の私には理解できなかった
ラストシーンはよかったと思う。
あとは、なんだろう…
集団の狂気とか、戦争の悲惨さとかしか感じられず(汗)
きな臭い時代になってきている今だから、4Kリマスターで公開したのかな?
理解はできないが、今もなお新鮮な映画体験
4Kレストア版で初鑑賞
4Kで映像が綺麗になったものの、音声がところどころ聞きにくい。とはいえ、はじめは聞き苦しいカタコトの英語も慣れてくるとそれが味になってきた。
日本と外国の文化の違い、お互いのリスペクトとすれ違いが、交錯する様が現代にみても面白い。演出も印象的なものが多く、まさに異色というのがふさわしい。
ただ、坂本龍一の音楽もあいまって、神秘的な雰囲気が漂い、理解が追いつかなかったり、精神世界のセリフが多く、戸惑いはする。
だからこそ、何度見ても気づきがある作品なのかもしれない。
そしてラストエンペラーと続けみたが、坂本龍一は俳優としても、魅了される顔である。
2023年劇場鑑賞13本目
疑いなく傑作!
前に観たことはあるけど、4K修復版が上映されてると知りこの気を逃さず鑑賞しました。
全体的に美しさと哀しさが入り混じり、切ない映画です。
人におすすめする面白さではないんだけど、観た後も記憶に残る映画で私は好きです。
この作品にかぎらないが
自分がつまらないと思った、理解できないと思った、そういう場合自分の感性がきわめて貧弱であることに思い至らない愚人のいかに多いことか。
あのキスシーンの力はなんど見てもすごい。いまの日本映画にこんな作品を作れるか?
鑑賞側に解釈を委ねる今どきでは作れない映画
日本軍の狂気に満ちた作品なのかと思いきや、途中から雲行きが変わる。
描いているものは終始捕虜との関係だが、そこに人間的な感情が挟まり始めたように感じた。
つまり、相手を捕虜ではなく人間だと思い始めたということ。
長くを共にすると友情とは違う感情も芽生える、と序盤にローレンスが言っていたが、果たしてそういった感情だったのか…
ヨノイ大尉、ハラ軍曹、ローレンス、レリアスそれぞれの心中を想像しながら観なければ訳の分からない映画になってしまいそうな、ファスト映画なんかが流行ってしまう現代では無理な映画だなと感じた。
賛否はあるにせよ、私はこういう映画が今の時代にも作られてほしい。
ヨノイの台詞に字幕を
初めて観ました。
高校生の頃に観た「御法度」も刺激的だったのだけど、自分が一歳の時に、もう世界観と言うかキャラの構図は出来上がってたのかと驚きました。
大島渚って凄いなと!
どなたかのレビューで低俗なBLとして見るなと
描かれてましたが、
やはりそれはBLに対する嫌悪から来るイメージで、
充分にBLだと僕は思いました。
昨今の盛り上がってるBLをすでに40年前にやってた
と言う先見の明、それが僕にはすごい事に見えました。
BLをどう捉えるかにもよるしBLの中にも様々な
ジャンルがあると思うのだけど、
男が男に惚れる。それがBLだと思うので、
2人の中に流れる空気。
ヨノイのウブな童貞感。
妖艶なボウイ。
BLとして素晴らしいと思いました。
ただテーマは反戦だと思うので、
そちらの観点から観ると何やってんだ?と言う感じは
ありました。
坂本龍一の日本語はほぼほぼ聞き取れず、
日本語にも字幕を付けて欲しかった。
あと1か月で2022年のクリスマスです。
メリークリスマス、ミスターローレンス。
大島監督は何を伝えたかったのか
わからないままに見終えた。
今まで何度もテレビで見ていて、タケシも教授もデビィッド・ボウイも、なんか演技下手なんじゃないか、と思っていた。
しかし、歳を重ねたせいか、あるいはたくさんの映画を見てきたせいか、あるいは初めて劇場の大画面で見ることができたせいか、最後の場面のインパクトに思わず評価5をつけてしまった。
相変わらず、観客に何を訴えたかったのかはわからないままだが、今回、戦争の狂気を描きたかったのかなあということは感じ取れた。映画館で見れてよかったなあ、としみじみ思う。
この映画がなければ世界の北野、世界の坂本はいなかったんだろうなと考えると、この映画の大切さがよくわかる。
ミスター・ローレンス
ジャワの日本軍捕虜収容所での話で、キャスティングがすべて、と言ってもいい程みんなハマっている。
所長の大尉が坂本龍一、伍長がビートたけし、英軍捕虜がデビッド・ボウイなど、素晴らしい演技を見せる。
坂本龍一の音楽も名曲で、大島渚の代表作の一本となった。
大島渚だったら“南京大虐殺”をどう撮ったか?
某軍事大国の隣国軍事侵攻問題もあり、
支配と裁きの状況逆転や、
相互理解や寛容性にも触れた
この録画ビデオを取り出して改めての鑑賞。
それにしても、何度観ても、
デビッド・ボウイのキスシーンと
たけしの顔がアップの
ラストシーンには泣かされる。
原作では、ヨノイ大尉は懲役7年の刑の後、
4年後に特赦になり存命だったりと
幾つかの違いがあるが、
映画らしくエンターテイメント作品として
上手な脚本化と優れた演出力で
見事にまとめあげられていると感じる。
今回の鑑賞で改めて認識出来たのは、
セリアズ少佐が確信を持って
ヨノイ大尉の心のバリヤーを
解くことが出来るとあの行為を行ったこと。
そして、ローレンス中佐が
どんな観点で粗暴なハラ軍曹の心底に
人としての純朴な素養を見出して
あのラストシーンに繋がっているかが、
より理解出来たような気がした。
ところで、大和魂を否定して、
あたかもキリスト教精神社会の優位性を
描いたようなこの映画を
民族意識の高い方々はどう受け止めたのか、
上映阻止の動きは聞いていなかったような。
作品そのものの完成度がそんな声も
封じていたのだろうか。
それだけに今回改めてこの作品を観て、
異なる国家感、民族意識、信仰心を
交えてもエンターテイメント化出来る
大島渚だったら、
日本では途轍もなく高いハードルで、
多分に永遠のタブーとして
捉えられていると想像出来る
邦画としての“南京大虐殺”テーマ作品を、
抵抗する勢力も排して
唯一彼だけが演出出来たのではないか、
結果、どんな視点での“南京大虐殺”映画が
完成していただろうかと想像すると
叶うことの無い現在を残念に思えた。
セリフが聞きづらい(笑)、
ボソボソ話すセリフも多く聞き取りづらい、で、ボリュームをあげようにもいきなり人をたたく怒号やら言い合いやらでボリュームを大きくはしたくない、見るのに困った映画。
名作らしくがんばって見たけど、「そこまでかなあ」という印象。
出てる人は確かにすごいし存在感もあるけど、ストーリーとか心情があまりよくわからんかった。
たけしの役柄がいかにも単純で熱血な日本人!って感じがして良い。怖...
たけしの役柄がいかにも単純で熱血な日本人!って感じがして良い。怖いけど結構懐っこくて可愛げがあって、たしかに演技は上手くなかったけど名演だったと思う。
坂本龍一の曲も素晴らしかった。
結構ゲイ要素のある映画だけど、同性に向ける愛情がちょっとわかったような気がした。
全130件中、41~60件目を表示