劇場公開日 2024年3月22日

「ハラキリ」戦場のメリークリスマス Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハラキリ

2021年10月4日
iPhoneアプリから投稿

日本人による作品にあって、過剰といってよいほどのオリエンタルな形式美や精神論を盛り込み、秩序を作り護ろうとする大尉の弱さ、遊離した不安や不信が際立つ。人としての幅を見せ、捕虜を赦したハラに実は救われ、他方、不安に駆られる。ハグされて後ろにのけぞり、髪を頂き、国に持ち帰って納めようとする姿に、気負うことに殉じた当時の若者への同情も感じる。本来あるべき日本人としての心をラストのタケシのアップに含ませる。
ハグした側が少しよく分からないところである。大尉にかつての自分か弟が重なる要素でもあれば、大尉に心を通わすのも理解できるが、英国での逸話は少しずれているように思える。
主題歌はこれまで色々とアコースティックなアレンジで慣らされてきたせいか、今聴いてみるとこんなにシンセが入っていたんだと驚いた。劇中の効果音にも機械的な音が入っていたが、この辺りは80年代なんだろう。

Kj