「兄弟のすれ違い」ゆれる あけみさんの映画レビュー(感想・評価)
兄弟のすれ違い
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公開当初見た時、この映画のテーマは弟の自由な生き方に対して兄の生まれながらの兄という生き方にスポットし好きな女性を取られた嫉妬だと思っていました。兄の人格に底知れなさがある、みたいなものかと。でも、何故こんな撮り方をするのか?今になり見直して、嫉妬と思いこんでいたけれど、弟の目線で描かれているので、騙されていました。
要はお兄さんは吊り橋が怖かったのだと思いました。怖かったのに、守ろうとし助けられなかった、突き飛ばしたせいで、自分から逃げようとしたせいで落ちた。けれど男だから、怖かったせいにしたくない。(弟との面会で吊り橋なんてちょちょいだ、みたいなこと言ったシーン)優しい人間だから弟の告発を受け入れた気がしました。まじめに生きてきた男だから、自分で責任を取ったということだと。最後のシーンは気がかりですが、兄として、変わらない弟に笑顔を向けたと思いました、ですが、兄は家には帰らないと思います。
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