「演技は目で」善き人のためのソナタ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
演技は目で
おさえた動き、セリフも少なく。
だのに画面からあふれ出てくるこの感情はなんなんだ。
まん丸の目が何よりも語っている。
ラストの誇らしげな眼!目です!
あの眼は一生忘れられないかもしれない。
公安の彼をかりたてたのが
たった一度だけ聴いた一曲というのも
あまりにも印象的だ。
芸術の持つ力ってそういう底知れないものがある。
この映画の二人の男のように、
直接話すことはなくても
語れるなにかがこの世界にはあるのだと
うれしく感じた。
しかし、公安の情報は本当に公表しているの?
身の安全は保障されているのだろうか…?
リアルタイムで東西ドイツの壁が壊れたニュースを見た。
その当時も衝撃だったが
この映画で登場した際には鳥肌がたった。
日本ではたしか平成元年、昭和天皇が亡くなった翌年のこと。
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