セブンのレビュー・感想・評価
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パルトローの存在を意識して
久々の鑑賞だったが、新たな感覚で観終えた。それはマーベル作品での活躍などで、グウィネス・パルトローが劇中も忘れない、思い入れ深い顔になっているからだろう。
そうなると、あの場面でパルトローの顔が自分の中でもフラッシュバックし、凄まじい強さで主人公に感情移入したのだろう。
作品は間違いなくサイコサスペンスの最高峰のひとつであり、自分の中では『羊たちの沈黙』と双璧をなす作品だ。低露光の画面構成にブラピとモーガン・フリーマンの好演にフィンチャーのメガホン。そして、ケビン・スペイシーの不気味なまでの演技力に圧倒される。文句のつけようがない。
ラストシーンについて
衝撃のラストシーン
妻が殺されて、それに憤怒して
ミルズに嫉妬したジョンを殺して七つの大罪が完了
と思っている方も多いと思う。
しかし、この映画の設定は
七つの大罪を犯した者が殺害されるという設定。
肝心なのは大罪を犯した者が殺されるというところ。
上記のラストシーン妻が殺されていたとすると
憤怒を犯した者が殺されていない。
おそらく、妻は殺されておらず
届いた荷物には顔が分からなくなった女性の首が入っていたと推測する。サマセットもミルズも誰か分からない状態。
ジョンは妻が妊娠したという情報を話すことでダンボールの中の死体をミルズに妻だと思い込ませた。しかし、その情報を知っていたのは妻以外にサマセットのみ。妻が他の人に話すとは考えられない。そう考えるとジョンは妻と接点を持っていたと推測する。妻から署に電話があったことをミルズに伝言するシーンがあった。それは妻がジョンに脅されてミルズがいない時に電話させられたかもしれない。
妻は絶望はしていたが憤怒はしていなかった。
おそらくダンボールの中に入っていた死体は
おそらく憤怒を犯した者の物だろう。
大罪を犯した者が殺されるという設定を重視すると
こういう推測になる。
と推測していたが
弁護士の発言「依頼人はあと2人死体を隠してるそうだ」
この2人とは妻と子供?
それともジョンの嘘?
生まれていない子供を死体と呼ぶ?
見た者に推測、考察させる余地を持たせる。
良い映画とはそういう物だと思う。
サイコサスペンスとしての雰囲気が最高
ブラピの悲壮感ある表情はラストシーンで
最後の救いようのないバッドエンドが、
猛烈に記憶に残る。
犯人は七つの大罪を犯した人間に対し、無差別に裁きをしていた。
ただの猟奇殺人と思ったら実はつながっていた。
ベテラン刑事サマセットの推理で明らかになる。
血気盛んの若手刑事ミルズとそれををたしなめる、ベテラン刑事サマセットというコンビ。
踊る大捜査線のわくさんと青島はこのコンビを参考にしたそうだ。
物語終盤、追っていた犯人が突然、2人の前に血だらけであらわれる。まだ殺人は5つしか終わってなかった。
犯人のジョンドウはある場所に2人を連れていって言う。
ミルズに嫉妬をしたと。
6番目の罪嫉妬の罪を犯したのでミルズに殺させることで完結させようとした。
警察官のサマセットとミルズは欲望に負けないかの試練をかせられた。
七つの大罪の一つ、7番目の憤怒。
妻を殺されて怒りを捨てられるのか。
そしてこの瞬間に妻の妊娠をしるミルズ。
そして怒りを抑えられずに殺してしまうというバッドエンド。。
つらい。。
サマセットは引退してしまうし、
ミルズはこのあとどうなるのでしょうか。。
考えるだけで胸がいたい。
生きている価値のある人間
怖いけど、気になる、殺し方。
サスペンスの佳作
全編に漂う異様な不安感
結局、この不安感が、ラストに結び付く。モーガン・フリーマンと同じように叫びたいが、それが叶ったとして、どこに救いがあるのか? ブラビは救われたと思う。
ただ冷静になってみると、どうして箱の中に彼女の首が入る? 「嫉妬」で彼女が殺されたとするなら、他の殺人と違い理由がない。今までそれなりに意味を持たせていたジョン・ドゥーの殺人への美学と違う。「憤怒」へのプロセスとするなら納得いかない。
罪意識の再確認
犯人のジョン・ドゥは人々が日々小さな罪を犯しているが、それを周りは許し続けていることに対し疑問を感じ、7つの大罪を元に現実世界でその罰を下すことで、罪を犯すことがいけないことであり、罰は下るということを示したかったのだと思った。
カトリックの人とそうでない人で罪意識の考え方の違いはあると思うが、罪意識について再考するきっかけになった。
セブンってそういうことかぁ。
今更ですが観ました。ネタバレなしで。
バッドエンド作品とは聞いていましたが、観終わった後はなんとも言えないやるせなさというか、希望のない終わり方ですね。ブラピ宛に宅急便が来た時点で、胎児の死体か、妻の首とは予想できましたが。。まさか、まさか、、と思いながら観てました。
ストーリーは非常に良くできています。七つの大罪に準えて連続殺人事件が起き、その犯人を追うのが若手刑事のブラッド・ピットとベテランのモーガン・フリーマン。
大食、強欲、怠惰、肉欲、高慢の被害者はどれも酷い死に方をしており、確実に残り2件の憤怒と嫉妬の殺人も行われると予想される中、犯人(ケビン・スペイシー)が出頭してきます。犯人曰く、2つの死体は別の場所に隠しているとのこと。ナーンにもない砂漠に連れてこられたと思ったら、前述の通り宅急便が。2体の死体のうち1体はブラピの妻を、そしてもう1体はブラピに殺される自分自身のことを指していたのでした。
って、そんなこと思いつくか?96年の映画とは思えない、、今見ても色あせない完成度の高い作品です。
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