「衝撃的なラストを知ってても楽しめる」セブン soleilヾ(´ε`○)さんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃的なラストを知ってても楽しめる
28年前に1回観てなんとなくのストーリーと衝撃的なラストだけ覚えてたけど、改めて。
図書館の緑のランプやミルズ夫妻の部屋やマンションの廊下のインテリア、警察署のドアやら素敵すぎる。雨や夜の光とか演出がキラキラで雰囲気がぷんぷん。
奥さんグヴィネス・パルトロウだったのね、全然覚えてなかった。シアーのシャツとか今年流行る服着てて、流行は巡るな、なんてことも感じつつ、殺し方の異常さに震える。
それぞれの正義や罪の感覚は千差万別で基準なんて設けられないけど、犯人の言うこともわかる。
でも、殺人犯は現場に戻るっていう話→カメラマンとして現場に戻ってきた時にミルズに会っていなければ、ミルズが品行方正なおとなしい刑事だったら、犯人の計画は変わらず違う誰かを7人殺して終わりを迎え、奥さんは殺されず生きていたのかもしれない。それにしても首を切り落として届けさせるなんて。ひどすぎる。
ラストのブラピの葛藤シーン、たまらん。
奥さんが殺されて首だけがダンボールの中にあるって言われて、嫉妬からの憤怒で7つの罪が裁かれる=ニュースになって犯人の思う壺になるってわかっていても、若さとお腹の子供がいることを犯人から知らされる屈辱、なにより愛する罪のない、ブラピの転任のせいで友達もいないこの嫌いな街に住むことを我慢している美人奥さんを自分の計画の為になんの躊躇いもなく殺されたら、いや殺すよね。私だったら殺すわ、死刑で誰かの手を汚すくらいなら、私がやるわ。
自分事化したら、私もブラピと同じ行動するわ。
その場合は、7つの罪の殺人がずっと繰り返された未来があったのかもしれない。
信仰心は心の支えや行動指針決定や精神コントロールにポジティブに作用するけど、人によってはそれがネガティブ作用することもあるから信仰って難しい。
中弛みが一切ない何十年経っても色褪せない作品。
いや、でもさ、死体を見つけたのが夜とはいえなんで部屋の電気つけないの?という素朴なツッコミは消えない。