「パパラッチのシーンは見返せ」セブン 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)
パパラッチのシーンは見返せ
ようやく観れた!
オチがヤバい系映画に毎度名前が上がる本作ですが、何故か今までズルズルと引き伸ばしにしていて先日ようやく観れました。
セブン。それは七つの大罪がモデルになっていて、要するに7つのそれぞれ手法が分かれた殺人事件が展開されていくというお話になっております。そしてこんな猟奇的事件を起こす犯人の正体は?そもそもどういう動機なのか?なにより、この不気味な事件の結末は!?とどんどん引き込まれていく脚本はもう30年弱前とは思えないクオリティ。
特にエグいと思ったのが、途中で出てくる”パパラッチ”が後に犯人だったと明かされるのですが、それで見返してみると一瞬なんですが確かに”ケビンスペイシー”なんですよ!!!勿論声も一緒。おいおいユージュアル・サスペクツと一緒じゃねえかよぉ!!!と最近観たので変に興奮しました。
し・か・も!その直前のシーンでモーガン・フリーマンに『冷静になれ』とブラピが諭されていて、それに対しブラピは『俺は感情で生きてる』なんて返してるんです。いやあ~これ完全に最後の展開を予言してるセリフですよね(笑)。
期待していたオチは個人的にはあっさりめ(感覚麻痺)でしたが、95年当時の感覚からすると衝撃のラストだったことは想像に難しくありません。ユージュアル・サスペクツもそうですが、こういう何度も観たくなる映画って良いですよね。見返せば見返すほど、全部のシーンとセリフが「これ〇〇の事を指してたんか!!」って気付かされるもうあの快感が素晴らしい。
ただ、やはり今基準だと少し昔の映画ですので、今の感覚ですと淡々と物静かに進行していく感は否めません。そういう昔の映画だよって前もって気持ちを整えておかないと、「これ面白いから見ようぜ~」って誘っても観終わった友達は「まあまあ」とか言いそうです。その時はぶん殴ってやりましょう。