「日常に潜む欺瞞と信頼」セックスと嘘とビデオテープ keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
日常に潜む欺瞞と信頼
自己の崩壊と再生、正常の曖昧さを巧みに描いた良作。
実存主義的な登場人物たちの本能的快楽と理性的精神の二面性を対照的かつ混沌と描く。
視覚的事実、欺瞞が渦巻く人間関係。
嘘と信頼、情報に左右されるジェネレーションXを主観的に映し出す。
夫が弁護士というのも意味深だ。
その主観的カメラワークは出色だ。
ソダーバーグは本当に分からない監督だ。
ハリウッド資本の爽快な作品も作れれば、デビューは欺瞞の渦巻くインディーズ作。
しかも、そのどちらに於いても質が高い良作を作り出す。
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