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2012年5月28日
映画レビュー
倦怠の時代
僕の様なスケベな人間だとこのタイトルだけで観たくなってしまいますが、本作も当時の「過激派」の運動を中心としたお話です。
ハイジャックを計画しつつ、結局は狭いアパートで同志の女性とのスケベを繰り返しているだけの男達。ここでは女性は欲望の捌け口の道具でしかありません。一方で、大学に行く事もなく貧しく生きて来た男は、暗い情念を抱きながら一人でストイックに交番銃撃を繰り返します。
この時代は、東大安田講堂も落城し、セクト間でも内ゲバが広がり、政治の季節に陰りが見え始めていた頃です。もはやどこへ向かえばよいのか分からなくなる様なこんな混迷は確かにあったんだろうなぁ。
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