イカとクジラのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
両親の離婚に遭遇するハイティーンとローティーンの兄弟。
父(ジェフ・ダニエルズ)は、過去の作家。
さらに、頭でっかちでスノッブ。
そんな夫に愛想を尽かし不倫に走ってしまう母(ローラ・リニー)。
父親の影響もろに受けた兄(ジェシー・アイゼンバーグ)。
両親と兄に囲まれ、アルコールと自慰の依存症になる弟(オーウェン・クライン)・・・
といった物語。
家族の絆を求める向きにはお薦めできない、家族の映画。
これは、面白かった。
全編、BGMが流れっぱなしなのだが、ここぞというところでは、背景の自然音になる演出。
これが効果的でした。
とてもよかった
公開当時より少し後にレンタルDVDで見たのだけどあまりピンと来なくて記憶にも残っていない。今回は共同親権ものであると明確に把握できてそれがいかに子どもの心を苛むかずしんと来る。とにかくお父さんが強権的で横暴だ。「食事の支度をすればいいのか」とお母さんに食って掛かるが、そんなの当たり前にすればいいだけだ。作家としても落ち目で見につまされる。お母さんはお母さんで子どもより恋を優先している。若いからしかたがないかもしれないけど子どもファーストにして欲しい。
長男が童貞のくせに女の扱いが雑で、叱りたい。
アメリカ版『好奇心』
あれ〜何処かで見たような映画だ。
さて、感動はどこにあるのだろうが?
あり得ない話は良いが、何事もなく終わることが、『好奇心』と同じで、どうしても好きになれない。
アメリカ版『好奇心』そばかすの話をする場面があるが『好奇心』をリスペクトしているのは確か。『好奇心』の母親も傍だらけだったし、余り綺麗な女性ではないと見た。
チャーリー・パーカーがピンク・フロイドになっただけ。好きなロックバンドだけに、この映画に悪い印象を植え付ける。
やたらと性に関する描写が多い
81分と短いので気軽に見始めたがしんどかった。濃くて。離婚によって振り回される兄弟。特にヘヴィな出来事があるわけでもないのだがこりゃキツイ。
80年代NYの作家夫婦。俗物を馬鹿にし、汚い言葉を連発し、子供達に恋愛事情だけでなく下半身の事まで言ってしまう。こんな親では色々屈折もするだろう。次男のフランクが素直ないい子と見せて図書館で問題自慰するわアルコール飲んでるわで…。結局全員が問題を抱える、ヤなヤツなのだ。
そして救いもなく物語は終わる。格闘するイカとクジラを見つめながら。
80年代文化、フランス映画、テニス選手ネタなどがくすぐりのように出てきたりするところもインテリ層特有のセンスかな。おおよそ一般的な家庭ではないが、評論家受けしそうだなと感じたよ。それから80年代にアメリカ家庭崩壊映画が多く作られた、ということを思い出したりした。
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