「表情を見て欲しい」イカとクジラ こんろさんの映画レビュー(感想・評価)
表情を見て欲しい
所謂家庭崩壊を描いた作品であるが、作品中に劇的なドラマが仕込まれているタイプではなく、一種ドキュメンタリーのようなタッチで作られている。
特に子どもたちはセリフがなくとも僅かな表情の差異を作り出すことで演技をしており、それが身内の間に生じる緊迫感を上手く表している。
無駄に状況説明を行うような言葉を排除した脚本は褒められるべきであろうし、様々な顔を見せるローラ・リニーが抜群の存在感を放っている作品でもある。
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