劇場公開日 2005年6月18日

「【馬】【鹿】」ザ・リング2 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0【馬】【鹿】

2019年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 『ザ・リング』の裏のテーマが「馬」だとすると、『ザ・リング2』の裏テーマは「鹿」だ。1作目、2作目と続けて鑑賞すると、「馬鹿を見る」という落ちがつく・・・

 オープニングはエミリーとジェイクの寸劇。二人ともバカっぽくてショートコントのようで楽しかったりする。その後は息子エイダンを助けるためにレイチェルはサマラの実の親を探すというストーリー。母親エヴリン(シシー・スペイセク)は水の世界に取りつかれたようだったが・・・

 予告編を何度も見てしまうと、「次はあのシーンだな!」と想像できてしまう。もっと驚愕のシーンを期待していたのですが、睡魔とも闘っていたため、恐怖感がやってこなかった。せめて、時代を反映させて、ビデオテープじゃなくDVDに焼き付いてしまうといったオリジナリティがあれば目も覚めたであろうに・・・斬新だったのは「鹿」だけでした(鹿に対するイメージも変わるかもしれない)・・・

 ホラー映画を語るには、まだ未熟なのでいい文章は書けませんが、ジャパニーズ・ホラーをアメリカ流にするのは難しいのでしょうね。シリアル・キラーやゾンビが活躍する映画であっても、一番怖いのは人間の心の奥に潜む「悪」だったりするから、驚かされるばかりの映画では心にも残りません。それでもオープニングの男女の心理ゲームのようなやりとりがあるため、全体の構成としても面白かったです。

kossy