「誰も間違っていたとは言えない…」戦場のピアニスト 777さんの映画レビュー(感想・評価)
誰も間違っていたとは言えない…
内容は、ごく普通のユダヤ人迫害の物です
この映画が米国アカデミー賞を受賞するは、やはり米国人がユダヤ人に思いを
はせるからでは、ないかと…
確かに第二次世界大戦のユダヤ人迫害は悲劇ですが、戦時中に不幸で
あったのは彼等だけでは、ありません
日本でも、東京大空襲があったり、広島・長崎に原爆が落とされたりと…
作品中で、ドイツ軍人が悪魔の様な表現をされていますが、ドイツの軍人の全てが、
本当に鬼か悪魔の心を持っていた訳では、ありません
ドイツ人も「自分が、せざるを得ない戦争をしている」との思いがあったのでしょう…
大島渚監督、坂本龍一主演・音楽の「戦場のメリークリスマス」には
こんな台詞がある
「あの当時、皆は正しいと思った事をやった… 無論、正しい者など
何処にもいない…」
現在、これを書いている2025年1月の今、世界で2つの大きな戦争が起きている…
「第3次世界大戦」が、いよいよ現実味を帯びてきている…
世界戦争になれば、確実に「世界核戦争」になる…
「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞したが、なぜか受けた日本国内で
「世界から核兵器を無くせ」という主だった動きは見られない。
実際に「第3次世界大戦」が起き「世界核戦争」と体験しないと、その恐怖や愚かさを
理解できない国民ならば、あまりに悲劇だ…
人は何故、戦争を止められないのか?
人類が進化の途中で足踏みをしているから、争いが絶えないとも言われる…
人は「完全に争いの無い楽園」に向かうは、今だ道半ばで、茨の場所を
必死に旅して、前に進む努力をしている最中なのか…?
人は知的生命体としては失敗作で、猿が少し変わった程度の物で
「映画」「マンガ」「ゲーム」などの仮想現実に逃げているのか…?
後者で無いことを祈る………………………………………