「私にはこのくらいの評価が妥当だと感じる。」戦場のピアニスト いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
私にはこのくらいの評価が妥当だと感じる。
日本公開時、観ていなかったので鑑賞してみる気になった。ドイツ占領下のポーランドで、ユダヤ人がドイツ軍人により虫けらのように扱われ、虐殺されていく。事実だろうと思うが、私はここ数年ユダヤ人が被った悲劇に同情はするが、関心・感動を持たなくなってきている。逆に虐待するドイツ人に関心を持つようになった。同じ人間なのに、何故差別するのか。戦後、良心の呵責に苦悩することはないのかと。
ポーランド出身の名ピアニストと言えば、アルトゥール・ルービンシュタインだ。この映画の主人公と同じユダヤ人でショパンが十八番だった。
ピシュルツマンの名はこの映画で知った。ポーランド国内では有名であったかもしれないが、国際的には無名だと思う。たまたま、彼の体験が珍しく幸運だったので映画になった。ポーランド出身で同じくユダヤ人の監督が執念で撮ったから、気合が入っていたのだろう。いろいろな映画賞を受賞している。先に書いたようにユダヤ人の悲劇には飽きてしまい、私にはこのぐらいの評価が妥当だ。
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もーさんさんのコメント
2023年12月12日
いなかびとさん、こんにちは。共感とコメント有難うございます。「不朽の名作」と謳っていましたが、それ程ではないなあと確かに思いました。
本作はカンヌのパルムドール他を取りましたが、多少功労賞的な意味合いがあったのではないかと思っています。