「圧倒的な現実に負けない映像表現」戦場のピアニスト あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な現実に負けない映像表現
確かに主人公はピアニストだ
彼はピアノを弾くしかできない
周囲の人々の好意に頼って逃げ回るだけだ
彼の行動にメッセージはない
主人公がピアニストであることにメッセージはない
そのピアノの腕で危ないところを生き残れるのだがそれも単なる偶然だ
ドイツ軍将校が人格者だったのか、打算によるものか
そこにはメッセージはない
ただ在るのは
その時代、ポーランドで何が起こっていたのかを
主人公の目を通してホロコーストの実相を知ることだけだ
それが圧倒的だ
圧倒的な現実を圧倒的な映像で表現してみせる
ヒステリックでなく
淡々と彼が見たことだけを描く
それこそがメッセージだ
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