劇場公開日 2006年9月23日

「劇中にかかる曲はキャロル・キングの「It's Too Late」でした でもいくつになっても遅くなんてないのです」イルマーレ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0劇中にかかる曲はキャロル・キングの「It's Too Late」でした でもいくつになっても遅くなんてないのです

2021年7月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

オリジナル版は観ていません

正直、おかしなところも色々ありますし冷静に考えれば星4つで精一杯が妥当な映画だと思います
ですが、なんか個人的なツボにはまってしまいました
それで星5つです

本当に観て良かったと思いました
途中切なく、最後にはよい歳をした男が泣いていました

キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック
スピードで二人が初共演したのは共に30歳の時
スピード2なら33歳
そして本作では42歳です

劇中の二人もその年齢だと思われます
晩婚化が進んで、日本でもこんな年齢で独身の男女はどこにでもいます

ひさびさにバーで一緒に飲んだケイトの女友達には18歳の息子がいるというのです
考えられない?でもそれで普通なのです
いつまでも若いままと思っていても、42歳とはもうそんな歳なんだと思い知らされるのです

仕事にどっぷりと漬かって、責任ももたされて恋愛どころじゃない
そうじゃない、恋愛は忘れてなんかいない
良い人が現れたならいつだって!
そう思ってはいるのだけれど、気がつくと3ヵ月くらいはあっという間に過ぎ去って、今年も誕生日がきてしまう
疲れはてて独りの部屋に帰るだけの毎日
もしかしたら、50歳になってもこうなのかも?
そんな恐怖が頭をよぎる

モーション掛けてくる人はいないわけではない
でも気が進まない
放置しているうちにフェイドアウト

本当の恋愛はどこにあるの?

そんなあなたの為の映画だと思います

劇中にかかる曲は永遠の名曲キャロル・キングの「It's Too Late」でした

でもいくつになっても遅くなんてないのです
忘れられない恋があるなら、時を超えるべきなのです

タイトルのイルマーレとは、劇中のシカゴの予約の取れない高級レストランの名前
イタリア語で海の意味

いつもと違う気合いの入ったドレス姿のケイトの高揚感が伝わるシーンでした

時を超えてでも逢う努力をしなければ、恋なんかかなう訳がないのです

海に沈むのみです

あき240