「全てがいけません」ティアーズ・オブ・ザ・サン わしのネタを映画化せいや!さんの映画レビュー(感想・評価)
全てがいけません
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脚本力というか、作劇的には成功している。このまま普通に脱出型ロードムービーだったら全然面白くなかった。突然引き返すという奇妙な行動によって、そこにミステリーが生じ、流れとしてはおもしろく、飽きずに見られた。
ただ、映画としては
私の見方では・・
これはすべてが間違いだと言い切ってしまいたい。
まず、こういうところに慈善事業で向かうのが間違い。似非ヒューマニズム。他国の戦争に首突っ込むな。世界中のことをケアすることはできない。そこには、そこの事情がある。
それから、命令に従いや。
勝手な行動するな。目的達成したらそのままヘリコプターで帰れ。何、引き返しとるね。何か重要なことに気がついたので、引き返してさぐりを入れる必要が生じたのかと思ったわ。
あさはかな同情と浅はかなヒロイズム。全てが軍事産業の宣伝みたいな映画だった。戦闘機とヘリのカッコいいことと言ったら・・だからこのような映画作ること自体も間違いだったと思うわ。
・・アフリカのジャングルの中で戦争が起きているのは、銅の採掘のためらしい。現地の人に銅がほしいんだけど・・と相談すると結局は金と武器を渡すことになる。もともとそこは食べ物がなくなれば隣の縄張りに攻め込んで・・というところなので、武器を渡せば戦争を始めてしまう・・銅は、すでに製品としてたくさん存在していてコストを考えなければ。リサイクルで賄える状態である。コストを安くしたいがためにアフリカに採掘しに行くのであり、このようなことが起こっている。我々はそれを知っておくべきだろう。
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