「ディケンズの「クリスマス・キャロル」を逆にしたような話」素晴らしき哉、人生! Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ディケンズの「クリスマス・キャロル」を逆にしたような話
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総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:55点|音楽:60点 )
この作品を観て、チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」を思い出した。その中では強欲な爺さんが亡霊に会って自分の人生を振り返り、幸せの意味を考える。だけどこの映画では、善良な男が天使に会って自分の不幸な人生を振り返り、実は幸せがあったことを見つけ出す。そんな文学的な物語性を感じた。
反対に劇中に登場する強欲爺さんのポッターには何も訪れることはなく強欲のままだ。だがもしジョージが生まれていなければ町はポッターに支配されていた。ジョージがやはり生まれたことになって帰ってきたからといって、ポッターはそのままで、問題が解決してめでたしめでたしというわけではない。だがやはりジョージが帰ってきたことで、これからも彼は大成功はしなくても幸せが傍らにあり、町の人々の支持を得ながらみんなのため町のために貢献していってくれるのだろうという希望も見えた。
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