「 「物質的充実か精神的充実か」 資本主義社会において、この問いは...」素晴らしき哉、人生! ENTER OFFICIALさんの映画レビュー(感想・評価)
「物質的充実か精神的充実か」 資本主義社会において、この問いは...
「物質的充実か精神的充実か」
資本主義社会において、この問いは普遍的なものであるということを、70年以上前の作品を見て改めて感じた。
この作品の主人公ジョージは人生の様々な場面でこの選択を強いられる。そして選ぶのは後者であった。プロポーズのとき、ジョージが放つセリフが胸に突き刺さる。
「聞いてくれ。プラスチック(ジョージは友人が経営するプラスチック関係の工場で働くことを誘われていた。その工場は後年栄えることになる)も地位も興味はない。結婚したいとも思わなかった。だが自分に正直に生きる。だから君を…。」
作品はジョージが自殺しようとも考えた程のピンチを、ジョージにお世話なった人たちの手助けによって切り抜けるところで幕を閉じる。彼が理想としていた富や名声を手に入れることは出来なかったが、「それでも人生は素晴らしい!」と彼の笑顔から浮かんできそうであった。
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