「素晴らしかった」素晴らしき哉、人生! 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
クリックして本文を読む
完璧人間のジョージは本当に非のうちどころのない素晴らしい人物で、そこが鼻につくくらいですらあった。しかしそんな彼がおじの失態で狼狽え、周りに当たり散らす様子がとても人間臭くて、普段は本当によそ行きの顔を始終していたのだと分かった。お話もそこからのドライブ感がすごくて、とても面白く、感動して気持ちのいい涙が出た。クリスマスに見れれが一番よかったけど、お正月に見るのにも大変ふさわしい。素晴らしい映画だった。
しかし、ジョージが身を律して周囲に優しく接していたからあの結末であり、もしキャリア20年の引きニートだったらどうなっていただろう。悪役のポッター氏が不在の世の中ならもしかしたらもっといい街になっていたかもしれない。そんな残酷な可能性も考えさせられた。
奥さんのメアリーも素晴らしい人柄の女性で、そんな彼女が図書館勤めの高齢処女みたいになっていたのもリアルでよかった。
コメントする