「人間くさいおかしみを抱えた主人公たちが、心をくすぐる一本」ストレンジャー・ザン・パラダイス sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間くさいおかしみを抱えた主人公たちが、心をくすぐる一本

2024年1月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

大学4年の秋、のちに妻となる彼女との初デートで鑑賞した作品。37年ぶりで、内容はうろ覚えだったため、新鮮な気持ちで見ることができた。
3人が3人とも、自分勝手さと相手を思う気持ちのアンバランスさを抱えているのだが、それが、なんとも人間くさいおかしみがあって、心をくすぐってくる。
携帯も、ネットもなく、電話は一家に一台で、出かける時は、書き置き必須。それらは、日常生活ではリアルで、かつての自分自身にとっては当たり前だったはずのことなのに、映画を見ているうちに、とても遠い昔の夢をみているような気持ちになった。当時を経験している自分ですらそうなのだから、情報化社会の今にあって、当時とは確実に変わった人間関係が当たり前の人たちにとっては、理解不能な映画かもしれないとも思う。
けれど、決して多くはない登場人物たちの誰もが愛すべき側面を持ち、思わずくすっと笑ってしまうような場面が散りばめられた、やっぱり素敵な映画だった。

sow_miya
きりんさんのコメント
2024年3月31日

sow_miyaさん
この映画のチョイスが、お連れ合いをGETするための「最後の一押し」になったんですね。
ジム・ジャームッシュを一緒に楽しめるって、最高の間がらですよ。

僕ですか?
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観に行って失敗しました。
自虐きりんの黒歴史です。

きりん
NOBUさんのコメント
2024年3月30日

今晩は。
 ”大学4年の秋、のちに妻となる彼女との初デートで鑑賞した作品”
 うわ。いきなり惚気ですか!(と言いながら自分のレビューでは惚気ばかり書いているNOBUです。)
 けどね、惚気が言える人生は私は、豊かな人生ではなかろうかと真面目に思うのです。
 で、私の惚気はおいておいて・・。この作品を端緒として「ダウン・バイ・ロー」は大学の同期の映画館の息子と名画座かその男の家で見たのか覚えていませんが、当時は使われていなかったオフ・ビートな作風に嵌った作品でした。
 その後「ナイト・オン・ザ・プラネット」をコレマタ覚えていないのですが、或る女性と観に行きました。(イタタタ、石を投げないで下さい!)珍しく金が有ったのか、良い格好をしたかったのは覚えていませんが、パンフレットを買いました。今では宝物です。
 奥様とこの映画を観に行かれたとは、センスがありますね。(ある意味、リスキー(笑い))
 これからも宜しくお願いいたします。では。

NOBU