サスペクト・ゼロのレビュー・感想・評価
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日曜特番「緊急生放送!元FBI超能力特殊捜査官による謎の未解決事件・失踪者追跡劇!全国の視聴者からの貴重な情報も随時受け付けます・・・」といった雰囲気の内容
こうしたTV番組はアメリカにもあるのでしょうか?その手の番組をそのまま映画化したんじゃないかというような印象が残ってしまいました。しかも、猟奇殺人と行方不明となってる可哀想な子供たちを扱っているのです。ホラーとサイコのジャンルを超能力特番で料理するという画期的な設定だけは大変面白いと感じましたよ・・・設定だけは。
ベン・キングズレーは『羊たちの沈黙』のレクター博士をイメージしたのだろうか、それにしては鬼気として迫ってくるものがなかった。このキャスティングには、彼が少し可哀想にさえ思えてきました。キャリー=アン・モスにしたってインパクトが弱く感じられたし、この二人に関しては役作りに手抜きがあったのじゃないかなぁと思うほど。そんな中でも最も迫力ある演技だったのは、最初に殺されたセールスマンです(名前知りません)。映像面では、皮剥ぎ事件の『テキサス・チェーンソー』を想起させられる青い空と赤い空気、そしてあの“お面”が良かった。ただ、グロテスクな部分をかなり押さえてあるのか、おどろおどろしさはそれほど伝わってはきませんでした。
結局はサイコ系映画のいいところをつなぎ合わせたような映画で、衝撃の結末なるものを期待していたら肩透かしを食らっちゃいますね・・・徐々に謎を解決するのはいいけど、最後もちょっとひねってください・・・
画風は「セブン」に似ている
「セブン」に似ています。
違うのは、物語をわざわざ難解にしようとする編集のまずさでしょうか。
幻視が、捜査に活かされるのなら、主人公の特殊能力をもっとフィーチャーしたストーリーにして欲しかった。
2013.7.24
セブンのマネはいらない
大きな失態を犯し地方に飛ばされたFBI捜査官が、連続殺人犯を追うストーリー。
猟奇殺人犯、その犯人から主人公宛てに送られるメッセージ、そして真実。
正直「有り勝ち」なサイコサスペンスで、「有り勝ち」を嫌って無理をした分寧ろ悪くなったように思える作品です。
最後のシーン、いりましたかね。蛇足に近いシーンに感じました。
手探りのようなサスペンス感
連続猟奇事件現場に残る奇妙な図形、おぞましいスケッチ。アーロン・エッカート演じるFBI捜査官の捜査で浮かんだ容疑者の闇は…。E.エリアス・マーヒッジ監督、2004年の作品です。
複雑な映像に惑わされる手探りのようなサスペンス感はなかなかでした。ついもう一度観たくなります。
猟奇系なのにあっさり風味
猟奇系映画だと犯人の思想が見え隠れしたりわけの分からない心象描写やグロテスクな死体なんかが出てくるのがセオリーだがこの作品はその手の描写は控えめで、結構あっさり見れる。
追う追われるの関係が逆転して犯罪者に怯えさせられるというサイコスリラーのお約束も外していない、終始緊張感は感じられるし、こいつは何がしたいんだ?という異常者への興味も尽きない
映画後半になると「おお!こういう展開になるのか」という驚きもあるし、オチも納得の行くものだが終幕はもう少し頑張ったほうが良かったかもしれない、良くも悪くもシンプル過ぎる。
個人的にはサイコスリラーとして若干物足りなさは感じたものの、ストーリーの分かりやすさ、とかく濃くなりがちな猟奇物をあっさり描いている点で面白いと思った。
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