アメリカン・サマー・ストーリー : 映画評論・批評
2002年3月15日更新
2002年3月16日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー
セックスよりも大切なものに気づく19歳の夏、てか
高校卒業までに童貞を捨てたい少年4人の奮闘ぶりがアホらしくも可愛かった「アメリカン・パイ」。アメリカ人はコンニャクならぬアップル・パイでオ◯ニーするのか、と感慨に浸った人も多いのでは? でもって続編である本作は、主人公ジムが本当の愛を見つけるまでの純愛コメディ。
とはいえ、ジムはやりたい盛りの19歳。頭にあるのはもちろんSEX。まずは夏の思い出を作るため悪友たちと湖畔の別荘を借り、バイトとセックス修行に明け暮れる。ジムの目的は、セクシーな留学生ナディアとの雪辱戦だ。前回、2度とも入り口で果て、そのテクに不安が残る彼は、童貞を奪ってくれた笛吹き娘ミシェルにセックス指導を仰ぐことに。キスの仕方、ブラの外し方、乳のモミ方と懇切丁寧な指導が笑える。この真面目さ、若者の性の悩みを「ソープへ行け!」のひと言で解決しようとする北方謙三は見習うべきかも。
もちろんおバカなHシーンも満載だ。セクシー美女のレズ行為を見たい一心で最低男スティフラーとキスしたり、ラブ・ローションと強力接着剤を間違えて救急車で運ばれたり。予想通りとはいえ、あまりにも波乱万丈なひと夏の経験。オ◯ニーで文字通りひと皮むけたジムの選択は、正しいんでしょうね?
(山縣みどり)