スタンドアップのレビュー・感想・評価
全3件を表示
タイトルなし(ネタバレ)
この映画は20年前の映画だから仕方ないが、それでもこの映画の中の登場する男どもはひどすぎる。セクハラと言うよりも、刑事事件で扱える様な奴らばかり。
さて、
この映画における組合の態度だが、まともな組合ならば、こんなのではない。赤狩りがあって、社会主義を否定するお国であっても組合はきちんと機能していたはずである。
それが孤軍奮闘しなければならないのは、なにかの理由があったのかもしれない。
しかし、この街にはこんな産業しかない。そんな、アメリカンドリームしかないキャピタリズムと言うのが問題なのである。
この女性主人公の素行が悪いから、高校教師も誘惑されたくらいにこの映画は描いている。この場面は今の基準で言えば、セクハラの決定打なのだが、
20年前の映画ゆえ仕方ないのだろう。しかし、それでも
話をもっていると思うけどね。
例えば、こう言った「鉱山労働者の組合が強い」と仮定すれば、その組合との駆け引きに、話の内容が使われている可能性がある。かもしれない❤。
まぁ、少なくとも、これが事実なら、組合、会社、そして男と女。みんなとんでもない奴らばかりのお話である。
従って
今はどうなのだろう。
酒場で飲んでいる時に奏でられている音楽はドイツ系の音楽。アメリカの白人で一番多い民族はドイツ系。
ドイツは仲間で、米英は鬼畜と思って、大東亜戦争を大日本帝国はしてきた。しかし、アメリカも、ドイツやイギリスも、アングロサクソン系。ゆえに日本はこの映画の女性の様に孤軍奮闘して八紘一宇していたわけである。
闘って勝ち得たもの…
現代の行き過ぎの感のある風潮は好ましくないと個人的には思っているが、この当時の田舎町の鉱山所は男社会の最たるもので目を覆いたくなる、耳を塞ぎたくなるようなセクハラ行為の想像は難くない。ましてや女性進出の煽りを受けて、男性が仕事を失う危機もあり、余計に酷かったのだろう。胸糞悪いセクハラ行為の数々、途中まで主人公の父親も嫌な奴だった。心を入れ替えた父親が組合集会でセロンの側に立ち、スピーチするシーン、ショーン・ビーンがセロンの息子を諭すシーン、ラスト法廷で皆がスタンドアップするシーン、感動的だった。セロンの息子を見守る眼差しが印象的。周囲から疎まれ、失職して生活を失っても良いと勇気を持って闘った女性のお陰で今日がある。
Red or Yellow ?
父と娘の家族ドラマであるとともに、娘とその息子との家族ドラマでもあり、しかも、企業対虐げられた女性、法廷ドラマと、ドラマが満載です。
高校生の時にレイプされ妊娠したが、レイプされたことも言えないし、誰の子かも言えない。そんなことを言ったら、子どもが傷つくから。そのために父親からも誤解され、町の人からも誤解されている主人公。さらに、結婚した男は暴力男で、子どもを連れて実家に戻り、鉱山で働き始める。
男の職場である鉱山で働き始めたことから、町の人達や父親からの誤解はさらに深まり、子どもからも「アバズレ」呼ばわりされてしまう。そして、鉱山でのセクハラは、あまりにひどい。
しかし、弁護士を探し、会社相手に法廷闘争をはじめる。
法廷では、高校時代のレイプ被害が明るみに・・・そんななか、彼女の弁護士は、鉱山での同僚(高校時代は主人公のカレシであり、レイプを目撃しながらその場から逃げた)に、真実の証言を迫る。「Red or yellow?」(氷上を地に染めて戦うホッケー選手か、ちびって黄色に汚すホッケー選手か?)その迫力に、ついに、真実を認める同僚。
そして、法廷を傍聴し、良心に目覚める同僚たち・・・
こうして、史上初の、セクハラ訴訟での勝訴を勝ち取るのでした!
全3件を表示