「ぼくはジーパン。」旅するジーンズと16歳の夏 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ぼくはジーパン。
ジーパンといっても、誰かのように「何じゃこりゃー!」とは言わないよ。正真正銘のブルージーンなんだ。アメリカではただ“pants”とも呼んでるね。日本だと“ベスト・ジーニスト”とかよばれる変な賞もあったりするけど、ちょっと気に食わないなぁ~。だって、あゆだったらいいけど、ホリエモンまで賞をとっちゃうんだもん。やっぱり日本人って変だよ。
ボクが店頭で客を待ってると、明日から初めてバラバラに夏休みを過ごすという女の子たちがやってきて、彼女たちはボクを順番に穿いてみたんだ。ボクは伸縮自在なので彼女たちそれぞれにピッタリフィット。ちょっとポッチャリのカルメンにだって無理して合わせたんだよ。すると彼女たち「奇蹟を起こす幸運のジーンズに違いない」と言い出して、夏休み中かわりばんこでボクを着用することにしたんだ。オマケに10か条みたいなものを作ってさ・・・頼むから「洗わない」ってのはナシにしてよ~
まずは内気なリーナと一緒に祖父母の住むギリシアへ。やっぱり買われてよかったなぁ。エーゲ海の美しさが目にしみるよ~。彼女ギリシア語が話せないことで悩んでたみたい。内気な性格も直さないといけないし・・・ハンサムな青年がいる。彼と話すきっかけはないものか・・・え~い、海に落としちゃえ~と、彼女とボクは海に落ちちゃった。おかげで上手いキッカケをつかんだものの、なんだか祖父同士が仲が悪いみたい。失敗しちゃったかなぁ・・・
次は地元に残ったティビーの元へ・・・だけど郵便屋さんが間違えて、ボクは12歳の女の子ベイリーの家に配達されたみたい。番地が似てたみたいだけど、これって友愛数だったのかな?なんだかすごく素敵な間違いだったみたいだ。奇蹟の出会いってこんなものかもしれないね。
さらに3人目のカルメンへと郵送。彼女の両親は離婚していて、中々会えないお父さんと過ごす予定だったけど、なんだか再婚相手がいるみたい。相手の女性の連れ子のポールって青年とくっつけちゃおうかなぁ・・・あ、彼女は恋愛なんかする気ないみたい。成績もオールAだし、勉強ばかりしてたのかな・・・
4人目はリーダー格のブリジット。彼女はメキシコでサッカーしてる。早速コーチに目をつけたみたいだけど、コーチとの交際は厳禁だよ!油断もすきもありゃしない・・・
一巡したみたいだから、旅のお礼も兼ねてそろそろ奇蹟をおこさなくちゃ。リーナとブリジットには恋の相手。カルメンには新たに生まれた父との確執を修復。ティビーにはどうしよう・・・“ドラゴン・レア”の達人とくっつけちゃってもいいけど、ベイリーちゃんと一緒に撮っているドキュメンタリー映画を完成させてあげたいな。あー、でもでも・・・ベイリーちゃん、入院しちゃった。