劇場公開日 2001年7月7日

「銭湯は庶民の憩いの場だった?」こころの湯 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0銭湯は庶民の憩いの場だった?

2023年1月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

銭湯といえは、内湯(家のお風呂)がない人や、狭い内湯ではなく広い湯船にとっぷりと浸かりたいという人が利用するものではなかったでしょうか。
評論子の世代では、もう、そんな意識だったと思います。
銭湯は、体を洗いに来るための場所…。
しかし、本作は、銭湯がマチの社交場だった時代の設定のようです。
聞きかじりですが、江戸幕府は、銭湯での深夜の興行(漫談、落とし噺)を禁じたといいます。
表向きは、たくさんの人たちが灯明を掲げて深夜まで集会をするのは、木造家屋が密集する江戸のマチでは火災の危険が大きくなるからという理由だったそうですが、本当のところは、漫談や落とし噺はとかく幕府のご政道を批判することも多く、酔いが回った民衆が、多くこれに賛同することを恐れたからといいます。
やはり、銭湯は人々が多く集まる憩いの場だったようです。
そんな時代が、本作の背景なのでしょう。
観終わって、ほんわかと気持ちまでも温かくなるような一本でした。

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