劇場公開日 1943年3月25日

「【痛快柔道活劇&純朴柔道家青年の成長物語。これは、面白いや!ヤッパリ凄いな、黒沢明監督は!】」姿三四郎 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【痛快柔道活劇&純朴柔道家青年の成長物語。これは、面白いや!ヤッパリ凄いな、黒沢明監督は!】

2023年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■柔術家を志して上京した姿三四郎は、修道館の矢野正五郎の柔道に魅せられ弟子入りする。
 矢野の元で厳しい修行を重ねた三四郎は、「修道館の四天王」と称されるほど強くなるが、慢心による思い上がりから無頼の徒を相手に大乱闘を起こしてしまう。

◆感想

・初鑑賞である。

・素直に柔道の試合のアクションシーンには驚く。
ー 山嵐って、アンナに豪快な投げ技なんだ!-

・美しい女性の鼻緒が切れた時には、自分の手ぬぐいをちぎって直してあげる三四郎。だが、その女性の父親が対戦相手の村井半助(志村喬)と知って悩むも、試合になれば手加減なし。
ー 村井の投げられても、投げられても起き上がる姿。漢だなあ。そして、試合後には三四郎は村井を見舞うのである。それを快く受け入れる村井と娘の小夜の姿。-

<因縁の相手、檜垣源之助(月形龍之介)との薄が原での決闘のシーンの流れゆく雲や激しく吹く風の効果的な使い方や、ショットの見事さよ。
 今作が初監督作品とはとても思えないです、黒沢明監督。
 今作後、世界に名だたる凄い監督になった事が良く分かるデビュー作である。>

NOBU