シッピング・ニュースのレビュー・感想・評価
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ひ弱で優柔不断なクソダメ男スペイシー。
ケヴィン・スペイシー作品が見たくて鑑賞。
彼はどんな役でも完璧に演じきる魅力満載の役者ですが、
この作中では、ひ弱で優柔不断なクソダメ男。
そんな彼であっても、私の母性本能は燃え尽きるほどイカれましたね。
あまり入ってこない内容でしたが、キャストが揃っているのでそれなりに観れる。
ケイト・ブランシェットには笑えた。
詰め込みすぎ
ストーリー自体はおもしろく、島の情景も気持ちよく、俳優さんたちに味があり演技に見ごたえがあった。
でも、この映画の、展開の軽さというか、慌ただしさが苦手。いろんな要素が詰まっている映画だとは思うけれど、詰め込み過ぎなのかな。ひとつひとつに、ハイ、チャンチャン終わり!みたいなノリを感じてしまう。
有名観光地を大急ぎで周る観光ツアーに参加したときの後味に似てるかも?様子はわかったけど、もっとゆっくり観たいね、というような。
すごい豪華キャスト
淡々と進んでいくストーリーなのに豪華キャストだけあって深みのある作品でした
皆が傷を抱えているもの、その傷もいつかは癒える、心地良いラストでした
ケビン・スペイシー演じる主人公が引越しをしただけで別人のように変わる事に違和感がありましたが、自分を認めてくれる人がいたり受け入れてくれる人がいると変わっていけるものという事なのかなと思うと、さらに良い作品に思えました
癒えない傷はないのかもしれない
みんな心に傷を抱えて前を向こうと必死にただ生きていくお話。自然の猛威や不思議な出来事が起こる環境で、ゆっくり薄れていく過去。
豪華俳優陣だけあって、単調なさい物語になりそうなのに、重厚で濃厚な物語だなぁと思いました。
時間が短いながらも、ケイトブランシェットの悪女っぷりは凄かった。
すごく惹かれる…けど
見終わってもずっと心に残るような作品。ケヴィン・スペイシーはじめ名優たちと独特の世界観が素晴らしかった。どこか腑に落ちないのは描いているテーマが多いからなのか、わかりやすい表現をしていないからなのか。いつかまた見て成る程と言える日が来ることだろう。
誰もが心の底で嵐を待っている。
生きていれば誰しも傷を抱える。それは楽しかった思い出が色鮮やかであればあるほど、立ち直るのが遅くなる。それでもいつかは、そのいつかに…人はすがって歩みを進める。
「あらすじ」
クオイルは父の自殺を聞いて訪ねて来た叔母を頼りに、父がかつて住んでいた島に移り住むことになる。はじめはこんな辺境の地で暮らしていけるのか不安だったが、島民の気さくさに解され、少しずつ馴染んでいく。信じて結婚した妻(若い男と出て行き、そのまま事故死してしまうが…)が遺した娘(愛娘も妻に売買される寸前だった)と、クオイル一族の住んでいた家で暮らしていく中で、クオイルの血族の忌まわしき過去や穏やかにみえた島民の抱える葛藤と向き合いながら、過去を清算していく。
「感想」
ケルト調の音楽に乗せながら物語が進んでいくため、重くなりすぎないよう配慮されている。(浮気や蒸発、自殺、近親相姦、同性愛、暴力、知的障害など、挙げてみてもよくここまで盛り込んだなと、監督と原作者には脱帽するばかりである。)
この作品が何故この年のアカデミー賞にすらノミネートされていないのか謎。(黒人のダブル受賞やロードオブザリングなど話題性の強い年だったため敬遠したのか…)
改めて、昨今のヒーローブームも落ち着き、現実的な作品が劇場でも増えてきてるかなと感じる今日この頃だからこそ、観て良かったと思える良作だった。
練りこまれた脚本
群像劇のように登場人物の各々にトラウマがあり、それが1つ1つしっかり重たい。
これだけの名優ぞろいながらもそれぞれがそこに存在している感じが凄い。
10年ぶりくらいに鑑賞したがやはり良かった。
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