劇場公開日 2005年7月16日

「アジアゾウとテツ」星になった少年 Shining Boy and Little Randy Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 アジアゾウとテツ

2025年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

癒される

カワイイ

 柳楽優弥さんが扮する小川哲夢は、実在した坂本哲夢さんがモデルになっています。生前の坂本哲夢さんのことを 母親である坂本小百合さんが『ちび象ランディと星になった少年』という本にしています。それをもとにして、登場人物の名前を変え ファンタジーとして映画製作したものです。登場する動物たちは 全て CGを使用せず 本物に演技をさせて 撮影しました。
 柳楽優弥さんが 実際にタイ語を覚えたり、本当にアジアゾウと戯れていて、素朴で素晴らしい作品です。

 冒頭、小さい人や老人向けのような愉快なギャグで、明るい雰囲氣を感じました。音楽は坂本龍一さんが担当していて、どんな場面なのか説明不足の部分をカバーしていたと思います。

 タイに行くまでの間、学校でイジメられたり、佐藤二朗さん扮する先生から嫌がらせ行為をされたりして引き込まれました。母親からタイに行く許可をもらった場面、ここで感動しました。
 タイに滞在中パートの、アジアゾウのファーとテツの交流も 感動しました。
 タイから戻ってきて、動物園で懐かしい「Diamonds <ダイアモンド>」(プリンセスプリンセス)の後、哲夢が蒼井優さん扮する村上絵美と出会う場面は なんだか ちょっとワクワクしました。アジアゾウとテツヤ(武田鉄矢さん)の映画制作のシーンも良かったです。
 哲夢の事故の後、屋根の上での二人の女性の会話も良かったです。
 ラスト、哲夢がアジアゾウになったような描写で終わり、ファンタジーとは このことかと 納得しました。

Don-chan