「秘密の窓、『結末』に引き寄せられていく。」シークレット ウインドウ アルさんの映画レビュー(感想・評価)
秘密の窓、『結末』に引き寄せられていく。
何よりも本当に怖いのは"人間"。色んな意味でわざと脅かしたり、怖がらせたり、嫌がらせをしたりするいやらしさというのは"人間"という生物ならでは。その怖さを絶妙なスパイスとして味付けしている。
盗作の疑いを掛けられるが、過去の出来事にも後悔している事。伏線は随所に散りばめてあるが分かりやすく、全ての鑑賞者が展開を想像しつつ楽しめる作りとなっている。細かな小道具に伏線がちゃんと設定されており、観ながら自分で伏線を拾うのが楽しい。
鍵となる"シューター"という謎の人物。盗作疑惑を如何にして晴らすか。。。のはずが、気が付けば"シューター"とは何者か、に焦点がズレていく。このサスペンスから、サイコスリラーに転換するストーリー展開がとても秀逸。
オチに関しては賛否ある様だが、個人的にはまぁ納得。ラスト、もう少しスッキリしたかったが、決して不満ではない。ジョニー・デップの演技をじっくり楽しむ作品。
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