「葛飾応為の「吉原格子先之図」を見るべし。。」SAYURI マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
葛飾応為の「吉原格子先之図」を見るべし。。
クリックして本文を読む
インド・ヨーロッパ語族の男目線な妄想劇だが。置屋の実態なのかもしれない。
貧困でなくとも、子供が多いビラミッド型の人口形態。農家の跡継ぎは一人だけ、そうなりゃ、下の方の女の子は置屋に売られていくのが、歴史だった。勿論、まだ日本には女性の選挙権も無ければ、農地改革も敗戦後の事。
我が父型の母親も四人姉妹の末っ子。浅草の置屋に売られたと聞く。この主人公と同じ位の年。たが、三味線が出来た事と美人じゃなかったので、置屋の下働きで終わって、じいさんと出会った。と聞いていた。本当か嘘話かは定かではない。
映画の中に「芸者は娼婦じゃない。かと言って妻でもない。芸で旦那の心を掴むんです」と言う言葉が出て来る。
へぇ~。
日本はこの後、赤線防止法が1955年に施行され、表向き置屋は消えた事になっている。
この原作は僕と同年代。故に聞いた話である事は分かる。
そして、どうやら、原作自体が、人権を無視した出鱈目な話である事は証明されている様だ。まぁ、原作本はアジアをとことん俯瞰していた二十世紀の最後に出版されているからね。
従って、この映画の主演俳優に日本の女性が使われなかった事を悔やむ方がいるが、この映画では主演しない方が良かろう。
葛飾応為の浮世絵の時代。
プッチーニのマダム・バタフライの時代。
そんな矛盾した時代設定でとことん女性の人権を無視した話だと思うが。
時代は大日本帝國の戦争時代。
「イエ⭕️ーお猿さん」って言われて、芸術と思うべからず。そういえば、画面も少し黄色かった。それでなんで、主演の女性にカラーコンタクトなんか付けるの?謎。
追記
中国では上映禁止になったそうだ。なんか、分かるような気がする。
コメントする