初恋のきた道のレビュー・感想・評価
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チャン・ツィイーかわいい
初めに言っておかなければならないのは、私がチャン・ツィイーのファンだと言う事。評価の高さはその辺りが大きく影響しております。
この映画はチャン・ツィイーが好きかどうかが全ての映画だと思います。映画の内容としてはオーソドックスな内容で特に目新しい所は有りません。チャン・ツィイーが好き、もしくは可愛いと思える方は見るべきだし、そうじゃない人も、見て損の無い映画です。
とにかく全体的に可愛らしい作りになってます。
チャン・ツィイー演じるピュアな人の愛し方
中国の田舎で一人の教師を愛した母を息子の視線で追う物語。田舎の少女を演じるチャン・ツィイーは正直歳をとりすぎているが(18歳の役)なぜそんなに人を愛せるのって位に純粋に人を愛する役をうまく演じています。ちょっと不器用に・・・。携帯やツイッター等情報を集めるツールがが発達し、人と人との距離が離れてしまった現在には凄く新鮮に映ります。いやー、勝手ながら小さい頃の田舎での自分が蘇ります。
胸を打つ切なさが感動を呼ぶ
久方ぶりにDVDを借りて観る。忘れていたシーンや発見もあり、新鮮だった。
父が亡くなり、一人息子が母の待つ故郷の村に帰るところから始まる。父は小学校の教師で40年間教えていた、古くなった学校を立て直すために奔走していた時に吹雪の中で倒れたことが村長達の話で解る。そして心臓が悪かったことも。村長は、病院から遺体を引き取り、村で葬儀を行うつもりだが、母が昔からの風習で担いで村に返すという。しかし、村には年寄りと子供ばかりで人出が無く、無理だと息子は母を説得するように頼まれる。学校の前で座り、動かない母を家に連れて帰り、諦めるように言うが、母は頑として受け付けない。家で息子は母と父の若い頃の写真を眺める。
こんな始まりだが、現代の部分が白黒で、回想シーンがカラーなのである。普通は逆に使うのが常識だが、この方が回想シーンがこの映画の見所だと主張していて解りやすい。
都会からやってきた若い教師ルオ・チャンユーに恋して、その想いを伝えようとする18歳の少女チャオ・ディ。文盲のディは手作りの料理の数々にその想いを込めて彼の弁当を作った。やがてその気持ちに彼も気づき、いつしか二人の心は通じ合う。しかし、時代の波「文革」が押し寄せ二人は離れ離れに。少女は町へと続く一本道で愛する人を待ち続ける……。そんな彼女の想いは村中の知るところとなる。村人の応援により、村始まって以来の恋愛で結ばれたカップルになる。
後半で、また現代に戻り、隣町から人を雇い母の願い通りに担いで村に返すことを決意する。隣町から37人を雇い、5000元を村長に渡して依頼する。しかし、実際には、それを聞きつけた教え子達が中国全土から集まり、その数100人を超える。その伝統の葬列が感動を呼ぶ。さらに、もう一つの感動シーンがあるがそれは観てのお楽しみだ。
最初に観た時の印象は、中国の田舎ならではのゆったりとした時間の流れを感じ、あくせくとした日常との余りにも違う世界に驚いた。チャン・イーモウが同時期に撮った「あの子を探して」も同じ空気感が漂う。他にも監督は違うが「山の郵便配達」なども同じ空気感を感じる。
チャン・ツィイーの純朴さだけでも観る価値あり。
チャン・ツィイーの初主演作。
父の訃報を聞いて故郷に帰ってきた息子は、
今は行われていない昔ながらの葬儀にこだわる年老いた母親の
様子を見て、父と母の馴れ初め話を回想します。
若かりし頃の父と母の恋愛。
現代の映像を白黒、過去の映像をカラーで描くことによって、
過去の父と母の純愛が際立つようになっています。
とにかく、チャン・ツィイー演じる若い頃の母親の姿が、
純粋すぎて目に焼つきますね。
今では、こんな純朴な女性はいないかも知れませんが、
何だか観ていて、自分自身が失った純朴さも取り戻したような
気がしました(苦笑)。
これを観て「んな、阿呆な」とツッコミを入れるかどうかで、
自分の中に純朴さが残ってるかどうかの判断が出来そうですね。
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