劇場公開日 2000年12月2日

「高倉健が言う通り!純愛映画の王道。」初恋のきた道 ロンロンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0高倉健が言う通り!純愛映画の王道。

2020年3月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

萌える

チャン・イーモウ監督は中国映画で私が一番好きな監督だ。これまで劇場を含めて同監督作6本を鑑賞していたが「単騎千里を走る」に主演した高倉健のインタビューで同監督の映画の中で一番好きな映画が「初恋のきた道」だと語っていた事が以前から気になっていたし本作を私は見落としていた。今回NHK-BSの番組表で偶然、見つけて視聴出来た事は本当に運が良かった。今や中国を代表する国際的なスターとなったチャン・ツイィーの映画、初デビュー作というだけで観る価値はあるのだが、この年齢ならではの瑞々しく切ない田舎娘の役柄が素晴らしく表現できていたと思います。ひたむきに愛する人を、ただ待つだけでラブシーンがあるわけでもないのに、これほど胸を打つ純愛映画を私は知らない。現在の恋愛映画なら手を握ったり、抱擁やキスをするのが普通なのだが、この作品はそれが無いからこそ、より純粋な感情で視聴者の共感を呼ぶのかもしれない。まさに純愛映画の王道だ。田舎の草原の中にある一本の道で出会った男女の純愛の歴史に田舎娘の純朴な笑顔と美しい風景が重なる映像は、なんとも言えません。心を幸福にしてくれる、とても良い映画だと感じました。

ロンロン