十二人の怒れる男のレビュー・感想・評価
全62件中、1~20件目を表示
なんでおっさんが円卓会議してるだけでこんなにおもしろい
場所は会議室とトイレだけ
やっていることは話し合い
それだけなのにおもしろい
会話の中で明らかになっていく事件の全容
12人の個性
飽きることのない緩急あるテンポ
13人目として見入ってしまいました
白黒映画で素直に面白いと思えた初めての映画でした
見応えあり
三谷幸喜の12人の優しい日本人を観てたので、
その元ネタと言う事は知ってたのだけど、
ワンシチュエーションでしかも会話劇だけで見せられるのは、脚本、カメラワーク、俳優、そしてそれぞれのキャラが立ってるからだと思います。
最初のたった1人の無罪主張から議論の末みんなを納得させて行くのは見ててワクワクしたし、
実際自分もこの場にいたらどうだろう?と思いながら
ドキドキしながら見れました。
真実は分からないけど、可能性はある。
一人の少年の命がかかってるわけだから議論のの余地は
あるし、時間をかけなければならないよなと思いました。
説得もただ論破して行くわけではなくて、
話にフリ落ちがあって、主人公や陪審員9番のおじいちゃんの手の中で踊らされてる感も気持ち良かった。
嫌な汗が伝わる
18歳の少年が父親を、ナイフで刺し殺した容疑の裁判。
集まった12人の陪審員、全員一致で意見がまとまらなければ終わらない。
スラム街生まれの少年、他の証言もある。
「有罪じゃん、評決して早く終わろう」が11人。
残り1人の「確信がないなら、無罪だ」から、話が進む。
少年の生い立ち、目撃者の証言の検証。
じわじわーっと、そこか!な着眼点に驚かされる。
白黒作品だけど、暑い室内や終わらない評決への苛立ち。
汗かいているのがしっかりわかって、余計シリアス。
結末も「そこかーーー」でびっくりして終わる。
見てよかったわあ。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「正しいと思うことをしろ」
面白い
タイトルだけ聞いたことがあったので、時間のある際にアマプラで視聴。
やり取りに引き込まれる。また、激しい言い合いも多いが、劇中の人物が感じるほどの不快感もなく見れたのが不思議。
合理的な疑問をいれる余地があれば無罪という刑事訴訟の原則を体現しており、(出演者の性別の偏りは時代背景からしてしょうがないとして)現代でも人におすすめしやすい作品。
さすが名作
最初から引き込まれる作品だった
違うことしながら観ていたがすぐ真剣に観ることにした
残念なのは、一人を除いて最後まで有罪を主張する側が結構感情的すぎて論理になっていないこと
一部の人が偏見がすぎること
犯人が気になる人はすっきりしないかもしれない
批判できるところはその程度で最初から最後まで面白い
言葉は誤解しか生まない事を象徴した面白い作品
内容は、殺人事件における陪審員制度の会議室。18歳の父殺し疑惑を掛けられた被告が有罪か無罪かを密室で話し合う怯える十二人の陪審員制度の話殆ど会話だけの物語。
印象的な台詞は、『What's your name?』最後の最後に名前を聞く場面。夕立の雨上がり法廷を後にするあの場面は、カタルシスの解放とオシャレだなあと思わずにはいられませんでした。名前は無くとも個性を見せる素晴らしい演出と詳細な性格まで想像してしまいそうなキャラクター構成には頭が下がります。
印象的な場面『not guilty・・・』と最後の無罪を表明する場面です。密室の会話劇の盛り上げ方も三幕構成に忠実な面白さで、サスペンスとしての伏線の貼り方が素晴らしい。開始22分の息子と喧嘩してそれ以来不仲になった最後の有罪支持者が、最後では自分の感情と被告となった少年とを重ねて感情的になる自分自身を見つめ直す場面は、ここで伏線が効いてくるかぁと唸りました。十二人の男がそれぞれの背景で怒っていて、問題に対する論理のすり替えが偏見とした形で現れる。見ている方にも偏見に対する箴言をされている様で身につまります。
印象的な立場は、終始感情を排して真実を追い求めようとしたディビスの姿勢です。
そのデイビスが『個人的な偏見を排除するのは難しい。偏見は真実を曇らせる。誰も真実は知らない。』だから真剣に考えてなれけばいけないと言う姿勢が複雑で面白かった。
終始密室での会話劇であり場面変化はあまりないもののこれだけ複数の人を適格に、又印象的に表現し緊迫し息苦しい空気感まで表現した素晴らしさに驚きまさに名作です。見ているこちらまでじとっとした暑苦しい感じが伝わってきましたし、だからこそ終わった後の清々しさの中で、個人的に何処かしらモヤっとした感じが伝わる面白い作品。
法廷ドラマの名作
地味目のおじさま12人が同じ場所(会議室)でひたすら話し合ってるだけの作品である。なのに、なんでこんなに!というくらい引き込まれ、気付けば1時間半、息を詰めて行方を見守っていた。1対11が12対0になるまでの、一人一人の意見の間違いが正されやがて各々の知見と良識を総動員して事件を検証していくさまはもう圧巻。
それにしても米国の陪審員制度って大変。全ての陪審員が私情や偏見を挟まずに慎重に検討する義務を果たしてはじめて成立する制度。特に、命に関わるような裁決の場合は、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)のような人が絶対に必要だけれど、こんな賢人、そんじょそこらにいるとは思えない…。
議論だけなのに、面白かった。
『十二人の怒れる男』鑑賞。
*主演*
ヘンリー・フォンダ
*感想*
父親を殺した罪に問われた少年の裁判で、12人の陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描く作品。
11人の陪審員は有罪、8番の陪審員だけが無罪から議論がスタートします。
たった一人だけ少年は無罪だと主張する8番に対して、他の11人は不満や苛立ちを全面に出してきます。11対1という完全不利な状況なのに、議論が進むにつれて11人の陪審員が少しずつ心が動かされていく描写が非常に上手かった。
舞台が部屋の一室で、アクションなど全くなく、12人の男たちが汗をかきながら、議論するだけの映画でしたが、とても面白かったです!
凄いのを見た
どんどん謎が解けていき、一人また一人と無罪の人が増えていくのが物凄く熱いし気持ち良いしで、後半の方はずっと興奮が抑えられなかった。
キャラが皆人間臭過ぎるのが本当にいい。ストーリーの為に動かされてるんじゃなくて、本当にキャラが考えて喋ってるかのようだった。皆好きになってしまった(笑)
演技も素晴らしかった。人間臭さを伝えられるのもそうだけど、心情の変化を細かなニュアンスで表現できてたのも凄いと思った。
12人の男たちが議論するという題材をここまで面白くできるとは思わなかった。制約が多くて、あまり動きのある画や自然の力などを使った画を撮れないからこそ、脚本、演技、撮影の細かな技術が光る、映画として完成度の高い文句無しの傑作でした。
反対派がギャーギャー五月蝿い。
再見。乗れず。
反対派が理不尽にギャーギヤー五月蝿いから、
直ぐ引いた。
巨匠ルメットは本作からしっとりと伸びた人と見よう。
これを過剰に褒めて若い映画ファンを逃さぬよう。
なので、まあよく出来たらしい有名な凡作、と言おう。
57年か。
有罪派の11人vs 無罪派の1人
少年が親父を刺殺したという事件に陪審員として集まった12人の男性たち。絶対に有罪やろという雰囲気の中、1人だけが無実と言いだしてから議論が白熱する話。
これは名作と言われるだけのことがある。
人生のベストに入るくらいの傑作。(偉そうだ)
裁判、殺人現場、回想といった映画ならではのシーンは皆無。ほとんど一室の中で完結する。
ただ12人のおっさんが汗まみれで声を荒げたりするだけの映画なのに、こんなにも1時間半ちょっとが一瞬に感じたのは久しぶり。
無実といった男性の理路整然とした推理にドンドンと周りが「確かに言われてみれば」と、考える気もしなかった人たちが逆転していく。
そこでそれぞれの人の態度や言動で人物像が浮かび上がる。12人の背景は全く分からないのに。
外が大雨で室内がジメジメした高温。おっさんたちが時間を追うたびに汗だくになっていくさまは、議論の白熱パラメータみたいで面白い。
そして最後は、全員の名前も知らないまま、それぞれの元の生活に戻っていく後ろ姿。あーオシャレ。最高。
証人の記憶の不確かさと、感情が判断に及ぼす影響
被告は有罪だと結論ありきの主張をする人や、憶測で意見する人が多い中、最初に無罪を主張した陪審員8番は、検証を通じて論理的かつ公平な主張を行う。まさに刑事裁判の原則である「疑わしきは罰せず」を体現している。議論とは本来こうあるのが理想なのだろうが、現実は中々そうはいかないのが、陪審員達の議論を通じて描かれている。
印象的なのは、証人の記憶の不確かさと、物事の判断に感情が及ぼす影響の大きさだ。陪審員8番による検証によって、裁判で出た証言と検証結果の矛盾が証明されてしまった。証人の2人が被告の少年を元々知っていたのかは分からない。しかしわざわざ被告が不利になる証言をするところから、被告の少年の素行の悪さを元々知っていたために、悪感情を持っていたのではないかと思う。その結果、不確かな記憶にもかかわらず、自分の感情に合致するように記憶が捻じ曲げられた印象を受けた。また、有罪を支持する陪審員達も、その主張の根底にあるのが、被告の少年が不良なために悪感情があることだ。人間が理屈よりも感情を優先し判断を下す生き物だということがよく分かる。
ストーリーの構成は、安易に犯人が判明したり、変に感動を狙うようなラストでないところが、リアリティがあり良かった。
いつ観ても、何度観ても、恐ろしく面白い
制約の中出来上がった物語
だから余分な仕掛けはない。
少年は父親殺しで裁かれる。
12人の陪審員の評決次第では死刑となる。
人種差別、育った環境への差別、
暑い、早く帰りたい、個人的な気分、
そんな理由で「有罪」は決まっていた。
ただ、ひとりを除いては…
11対1と圧倒的不利な状況。
狭い室内での激論を交わす。
ひとり、またひとり、無罪に変わる。
それが心をグイグイ引きつける。
それぞれの名前は知らなくていい。
それぞれの身の上話はほとんど無い。
評決が出れば二度と会わない男たち。
終わりは何とも言えない気持ちになる。
実にシンプル
※
浮気して、昔過ぎる名作を観賞です。クーラーくらい用意したれよ!
前回に引き続き、この作品も、最初から“コレ!”と決めていたのではなかったのですね。
アマプラで偶然に見つけた『白鯨』を観ようと思って鑑賞スタートさせたのですが。
直後にAmazonからの「最近追加されたおすすめ作品」メールの中にこちらがありまして。
以前から、名作の誉れ高い作品とは聞いていたので、かなり興味をもって鑑賞スタートです。
エイハブ船長ごめんなさい。そして『ザリガニの鳴くところ』いつ観るねん!
この作品、議論が白熱するにつれ、発汗の量が尋常じゃなくなってくるんですよね。額も、シャツを濡らせる脇汗も。
クーラーくらい付けたれよ。せめて扇風機のスイッチの扱い方くらい教えといたれよ。と、ずーっと思いながら観ていましたね。
まだ肌寒い春先というのに、観ているこちら側まで暑くなってきましたよ。そして議論と同時にこちらのハートまでもが熱く。
?だったのが、観たのは吹き替え版だったのに、時々オリジナルの音声が入ってくること。why何故に?
観ていて思ったのは、それぞれのキャラクターのバックボーンが、見えてくるということ。
「この人の為人はこういう感じなんだなぁ」もっと言えば「こんな人生を歩んできたんだろうなぁ」というふうに想像が膨らみました。
お話の中では明確に語られることはありませんでしたけれど、シナリオと演技が何よりもそれを雄弁に語っていたように思えました。
お気に入りのキャラクターは主人公の隣に座っていた9番のお爺さん。突破口を開く鋭い観察力の持ち主の紳士だったので。
調べてみて「えつ!」と思ったのは、本作ってそれぞれのキャラクターに名前がないのですね。全ては陪審員〇番なのですね。普通なら名前のないキャラクターには感情移入しにくいと思うのですが。
本作は、あえてそうすることでリアリズムと臨場感を際立たせる手法の設定だと思いました。
劇伴が全くないことが、緊張感に一層輪をかけていたのは明らかだと思います。
てか、そもそもも現実の陪審員裁判って、「はっ!あんなふうにお互いの名前は明かさないのかな?」と思いつき。←えつ?勘違い?
職業とかの個人情報はダダ漏れでしたけれど。
陪審員裁判いついて、軽~く調べてみると、驚くべき情報が!
人の一生の中で、陪審員に選ばれるのって、約120人に1人なんだって。割と高確率。選ばれても私には耐えきれない重責。8番の人みたいな冷静で聡明な判断なんてムリ。ゼッタイ。
最後の最後に8番・主人公と、9番・お爺さんの名がお互いに明かされ。
雨の上がった屋外へ出た男たちが、やっとのことで重責を全うし、安堵と共に解放されていった晴れ晴れとしたラストシーンが素敵でした。優しく、爽やかなハッピーエンドを飾るに相応しい劇判もやっと流れてきて。
てか、紳士って真夏でもスーツ着なきゃだめなんだ。紳士でなくてよかった。ネクタイの結び方すら危なっかしい私だもの。
もといです。
それぞれの人物の心理描写の交錯が大変面白かったです。そしてディスカッションの中で本来あるべき姿、やっちゃいけないことのお手本となる教科書と言っても過言ではないとも思えました。
ディスカッションは、それ自体が映画向きの題材なのではないかと思いました。
入り乱れる思惑の駆け引き、お互いの主義主張のぶつかり合い、面子という自我の愚かさetc…
そして何よりも、私が好きなワンシチュエーションドラマです。
そもそも映画製作とは、試行錯誤のディスカッションによって完成されるものだと思います。←偉そうに
そんな現場の中に、本作のアイデアの源があったのではないかと思いを巡らせました。
ディベートともなると、刺激と業が強すぎるように思えて。私はディベートは苦手です。
今どきの若い子が憧れているらしい「はい論破」こそ、議論の最も愚かな成れの果てだと思います。←偉そうに
そして、監督以下制作スタッフ知識には、とんと疎い私ですが。(本作でも、お名前を耳にしたことのあるキャストはヘンリー・フォンダくらいです)本作が三谷劇場に多大な影響を与えたであろうことは、容易に想像できました。劇判のイメージまでをも含めて。
脇汗どころか、手に汗握る攻防に画面に見入ってしまった100分弱の大変楽素晴らしい体験でした。私の理想の尺の1時間半です。
謎なのがタイトル。そこまで怒ってた男って、3番の人くらいだったのに。私は、3番への皮肉も込めて『十二人の聡明な男』って脳内で勝手に解釈してしまいました。なんか弱っちい…
あれぇ、相変わらず“まくら”を置いている点を除けば、今回は全く私らしくないスタイルのレビューだぞ?
簡潔だし。
たまには真面目に書いてみたい時だってあるんです。←それでも、結構ふざけてるよ…
ワンシチュエーション映画の祖
かなり古い映画だけど、今観ても面白い!
完全なワンシチュエーション映画で、みんなで話し合いをしているだけなのに、だんだんと犯行の様子が目に浮かんでくる。
台詞も多いのにワンカットも割と長めなのがすごい。
12人もそれぞれキャラクターがあって、最後あっさり解散していく様もなんかリアル。
「THE GUILTY」が好きな人ならきっと刺さるはず。
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