劇場公開日 1959年

「法廷ドラマの名作」十二人の怒れる男 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0法廷ドラマの名作

2024年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

地味目のおじさま12人が同じ場所(会議室)でひたすら話し合ってるだけの作品である。なのに、なんでこんなに!というくらい引き込まれ、気付けば1時間半、息を詰めて行方を見守っていた。1対11が12対0になるまでの、一人一人の意見の間違いが正されやがて各々の知見と良識を総動員して事件を検証していくさまはもう圧巻。

それにしても米国の陪審員制度って大変。全ての陪審員が私情や偏見を挟まずに慎重に検討する義務を果たしてはじめて成立する制度。特に、命に関わるような裁決の場合は、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)のような人が絶対に必要だけれど、こんな賢人、そんじょそこらにいるとは思えない…。

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SpicaM