「これを映画にしたのはすごい」十二人の怒れる男 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
これを映画にしたのはすごい
クリックして本文を読む
これを映画にしたのはすごい。
一部屋の中、見たわけでもない裁判の内容を、陪審員の面々が、思い出していく。思い出して、本当に有罪かを問い直す話し合いを延々と続ける、それだけの映画。
それを100分弱もの間、見ていられるかという話だが、これが、あっという間というくらいに短く感じる。
終わってみれば、スラムで起きたこの殺人事件は、乏しい証言にもかかわらず、日頃から品行の悪い息子による殺人と、かなり恣意的に決めつけられた判決だったのではないか、と明らかになる。最後は全員が確信を持って、「有罪とするには十分な証拠がないので無罪」と一致する。
たった一人が、「人の生死がかかった判決だから、(決めつけないで)話し合いましょうよ」という姿勢を貫いたからこそ得られた結論。
彼も、決して無罪の確信があったのではなく、「何か違和感がある」というのをそのままにして判決を出すのは嫌だ、という思いしかなかったという事実。
ためになって、面白い映画を、観た。今後も、ずっと残る映画なのだろうな。
コメントする
琥珀糖さんのコメント
2024年5月22日
こんばん「シン・仮面ライダー」に共感・コメントありがとうございます。
庵野監督さんは、「シン・ゴジラ」も本当に台詞が多くて、
こちらも悩める仮面ライダーの池松壮亮さん。
けっこう地味で損してましたね。
でも好きな映画でした。