フォーン・ブースのレビュー・感想・評価
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途中で止めるのは難しい
面白いですが、すぐに忘れそうです。
元より密室劇は好きで、『あり得るかも知れない状況に、自分ならどうする』と、疑似体験出来る事に醍醐味を覚えます。
この作品も、限られた空間で織り成す緊張感が上手く表現されており、没頭出来ました。
コリン・ファレルのダメっぷりも良く、憎まれ役の二枚目という難しいところを見事に演じており、先の見えない展開に釘付けでした。
しかし、改めて振り返ると、どう面白かったのか説明しづらいです。
考えてみたら、この作品、私達に現実味の無い話なんですよね。
今の日本において、電話ボックスに幽閉されて、スナイパーに狙われる状況って…まず考えられないです。
だから、この話が遠い絵空事に感じてしまい、劇中の野次馬達と同じ目線で見ていた様な気がします。
『見ている時はハラハラするけど、所詮は他人事、時間の経過と供に忘れてしまう』
まさしくこんな気分です。
その気分を敢えて狙って、現代人の無関心や無責任を揶揄しているとすれば、テクニカルな作りかと思いますが…
どうなんでしょう。
鑑賞者の受け取り方一つですかね。
それでも、約90分楽しませてくれる事には変わりないです。
人だかりがあったら、覗かずにはいられない方にオススメです。
物語は無茶苦茶だけど緊迫感のある演出で見せる
総合:60点
ストーリー: 45
キャスト: 65
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 70
かなり物語は無茶苦茶で非現実的。犯人の目的も理由も何一つわからない。ただの悪戯か精神錯乱しているのか。主人公はけっして褒められるような人間ではないし世間一般から見ればくず野郎かもしれないが、他にも彼よりずっと悪いやつが星の数くらいいる。彼ほど根っからの嘘つきではないにしても、普通は人間は悪い行いの一つくらいはするし、嘘の一つもつくものだ。こんなことをする犯人のほうが余程性質が悪い。そもそもこんな危険冒してまでする犯罪ではないだろうし、うまくいくはずもないだろうと思える。主人公は悪事を告白させられるが、人を殺す極悪な犯人の背景はわからない。この本当にくずな犯人のことがほったらかしなのはおおいに不満が残る。
それでも同時進行で動いていく脅迫と死への緊迫感がある。自分の人生の間違いを振り返ることにもなるし、犯人との交渉をして命の危険の中で事件を解決しようと全力をつくすし、さらには自分の命よりも他人を助けようとすることを選んだ。その意味で飽きさせずに一気に物語が進んでいく演出は面白い。
個室での攻防
電話主が体力がいるだとか言ってたから、てっきり電話を求めての攻防かと思いきや終始電話ボックス内でのやり取り。
孤立した中でどんな仕掛けが有るのかと期待した。
撮影を10日で終わらせたらしいがそうは思わせない仕上がり。意外にもアクションがあって飽きさせないしハラハラさせてくれる。
電話主の声の渋さが更に状況を掻き立てる。
コリン・ファレルの演技も素晴らしいと感じた。劇中の喜怒哀楽の表現が上手くて見入ってしまう。
泣きの演技とか好きだな(微笑)
最後はバッドエンドに期待したが…どちらともとれない中途半端なEDも悪くない。
鳴ると取ってしまうんだな~。
パブリシスト(宣伝マン)になったコリンファレルが、ある公衆電話に出たことがきっかけで、ストーリーが進んでいく。
とくに驚くような展開が有るわけではないが、犯人との心理戦が面白い。
身の回りに嫌いな宣伝マンがいたのかな~
因果応報、悪い事していたら、自分に戻ってくるということですね!
あきさせないよ!
スナイパーの視点から描いたものはあるけれど、脅されている者を主人公にしているのが新鮮。ほぼ主人公のコリン・ファレルと電話ボックスだけの映像でも、畳み掛けるような展開であきさせない。
唯一、主人公を「ざんげ」させる理由にがっかり。脚本だけで緊張感を維持している映画なのに、この場面では拍子抜け。
脚本家の本意なのだろうか、それとも日本の某テレビ局と広告代理店がタッグを組んでしているように、ビジネスを前面に手を出し口も出し、ということなのだろうか。
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