「ラストの解釈が難しいけれど…。」パフューム ある人殺しの物語 そらさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの解釈が難しいけれど…。
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サイコな調香師の話。としか聞かずに見始めました。
もちろん原作も今も知りません。
ラストの解釈が難しいなと思ったのでいくつかレビューを拝見したんですが
私が思っていたのと同じ解釈の方が見つからなくて💦
ラストの、いよいよ処刑が始まるシーンから
急に現実的でないシーンが続きました。
死刑執行の囚人に立派な服(検事さんの服❓)を着せ馬車でやってくる…❓
周りの人や執行人が急に平伏す…❓
たった少しの香水で辺り一面の群衆が香りに酔いしれる…❓
といういきなり現実としてありえない急展開に「❓❓❓」となりました。
なので「あっこれはグルヌイユの見ている幻なのかな❓」と思うようになりました。
完成したばかりの、あの香水。
本能の赴くまま、ただただ追い求め作り上げた香り。
処刑場へ連れて行かれる直前、牢の中であの香水を嗅ぎ
そのかぐわしい香りの中へトリップしたグルヌイユが見る幻想。
(調香師の師匠が花々に満ちた庭園で美女にキスされるシーンのように)
この幻想の中で、グルヌイユの本当の心が明らかになっていく。
尊敬されたかった。
人々が争わず愛し合う事を望んでいた。
フルーツ売りの少女ともただ求められ愛し合いたかった。
ローラの父と和解したい。
嫌いな奴はいなくなればいい。
権力がほしい。
故郷の人々にも安らぎを与えたい。
その幻想の中に居て、現実には粛々と刑が執行されていて
最後に生き絶えた(服だけ残し消えた)❓
映像で刑の執行を一切見せていないところが秀逸❗️
などと思いながら見ていたらスッキリしましたよ。
宗教的観点など詳しくないのでそう感じられたのかも
もちろん、本当のところは違うのかもしれませんが
自分としてはその方が合点がいき納得の作品になりました。
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