ワンス・アンド・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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ベトナム戦争映画代表作品。!
この作品私はベトナム戦争を描いた作品の集大成的映画と思っています。
公平な視点で出来るだけ描こうとしている所が評価出来ると思います。!
黒人差別への問題提起や敵である北ベトナム側も丁寧に描かれていると思います。!
そして、タクシーで戦死通知を届けるシーンやその家族の悲しみのシーン等の戦争の悲劇もしっかり描かれています。!
北ベトナム軍の事を他の(例の)レビューで見かけたのですが突撃だけする脳無し兵士と表現する方も見受けられました。
アメリカ軍は後方からの火力(砲撃)支援があり、圧倒的航空支援があります。
それを出来るだけ被害を小さくする為には肉薄するしかありません。!
またアメリカ軍の退路を断ち包囲撃滅しようとするベトナム軍は攻撃主体となります。!
そしてベトナム軍の考え方として人海戦術を基本的戦略としアメリカ兵士一人に対して十人の犠牲は覚悟のホーチミンの思想も反映していると思えてなりません。!
私の好きな登場人物はベテラン上級曹長役のサムエリオットです。
「カスターは腰抜け。!」
と言うセリフは実に痛快で面白い。
(カスター将軍はこの作品の部隊の祖第七騎兵隊に所属していた。!)
この人、歴史ある歴戦の部隊、精鋭の中の精鋭「オールアメリカン第82空挺師団」から派遣された兵士なんですね。!
映画は忘れましたが俳優クリストファーウォーケン曰く「男の部隊だ。!」と言わしめた部隊。
もっと言うと映画「遠すぎた橋」のナイメーヘンの橋を奪うクック少佐役のロバートレッドフォードが所属していた部隊と同じです。!
だから言えたのかな。?
最後にこの作品には、当然都合によりカットされたシーンが存在します。
この映画のコンセプトと言える様なシーンが実はカットされています。!
それはアメリカ軍がヘリで戦場を去った後、基地に戻った所のシーンです。!
(実話らしい)
自分達の駐屯するキャンプに軍服を整え整列して向かう途中、周りのアメリカ兵士がその様相(激戦を戦いぬいた兵士の服は泥だらけ汗まみれ、顔は疲れきった表情に友を失った悲しみもある)に目が奪われ驚愕から自然と尊敬の眼差で見つめる様子を描くシーンです。
(中には敬礼している兵士もいた。)
言葉には出さないが「そこまでしてお前達は戦ったのか?」と言う言葉が聞こえてきそうなシーンに涙してしまった私です。!
時間が長くなっても入れて欲しかったシーンです。!
女性には理解出来ないでしょうし、また最近の日本の男にも「さあ、ここが感動する所ですよー」とか言って茶化したり馬鹿にする男も多いのでしょうね。!
(いつからこんなに卑屈な男が多くなったと思う程である。)
両軍の一兵士、その家族の悲しみ、どこか他人事の様な戦場に居ない指揮官の様子等をバランスよく取り入れながら迫力ある戦闘シーン(A-1スカイレーダー戦闘攻撃機のナパーム攻撃は迫力があり好きである。)を織り交ぜ
たベトナム戦争を代表する作品と思います。!
私は大好きな映画です。!
素晴らしかった
ベトナム戦争の米軍介入の初期を、北ベトナム軍側からも丹念に描いているのが新鮮だった。あんなに苦労して獲得した拠点をあっさり解放していたのが驚きだった。なんの為に攻めたのだろう。維持できないから諦めたのだろうか。戦争には絶対に行きたくなくなる大激戦だった。
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